Pura Vida!
『 Talking About Football 』 に出演していただいた “ 木村浩嗣さん ” が、
現在発売中の 「 footballista 8/7・8/14 号 」 の巻頭コラム 「 フットボリスタ主義 」に、
このイベントのことを少し書いてくださいました。
内容はというと
「 7年間雑誌を作ってきて、
日本のサッカーファンのこんなところが変わったな、
というのはありますか? 」
という、こちらが投げかけた質問に対しての答え、
それに大きく関係する “ ファン・マヌエル・リージョ ” のインタビューでの言葉、
で、最後に、月刊化に向けた「 footballista 」 のこれからの姿勢。
本質に触れたものすごく素敵な文章だと思います、ぜひぜひ読んでみてください。
この中の “ リージョ ” の言葉で、強く共感したものがありました。
「 知れば知るほどサッカーがわからなくなっていった。 」
今でも時々ボールを蹴るんですが、
自分ができることやわかることは年々増えてるとは思うんです。
( 身体はどんどん動かなくなってますが・・・ )
でも、それ以上のスピードで「 疑問 」 もまた増えていってるんですよね。
サッカーを始めたときに湧いた疑問が10だとしたら、今は、何百とか、何千なのかなって。
確か、高校生くらいの頃。
ディフェンスすることが本当に苦手で避けまくってたとき、ふと、
「 ボール保持者の相手の目を見る 」 ということを知って、
それからインターセプトができるようになって、
守ることが俄然楽しくなっていったことがありました。
ところが、しばらくすると、
「 ボール保持者の相手の目を見る 」 ことをして、
インターセプトにいく準備をしたら、まんまとその裏に出されてしまい失点。
「 あれ、気づかれてたんだ・・・。いつ気づいたんだろ・・・? 」
「 じゃあ、どのタイミングで距離を詰めればいいんだろ・・・? 」
「 ん、この選手は蹴る直前に見てなくても出せるのかな? 」
「 いや、直接は見てないけど、間接視野では見てたのかな? 」
そうやって、「 知れば知るほどわからなくなっていった 」 んですよね。
そして、どんどんサッカーが楽しくなっていったんですよね。
何かを知っていくたびに、疑問が増える。
そういうものを伝えられる人が、きっと、指導者としても一流なんだろうなあ。