五輪閉幕

ホルヘがサッカーを好きになったのは、1974年の西ドイツW杯がきっかけだった。 クライフ率いるオレンジ軍団のオランダに衝撃を受けドンドンのめり込んでいき、ガチガチのオランダファンになっていた。 今はオランダサッカーのことを何とも思っていないが、不思議なことに、決勝でオランダを破った西ドイツへの敵愾心は現在も残っていて、どうしてもドイツサッカーが好きになれない。 決勝で敗れた恨みというのが最大の原因なのだろうが、...

メッシ復活

ナイジェリアの五輪代表は、試合会場への当日到着という苦難にもめげず日本を5-4で破った。 たいしたものだと思う。 しかし、日本も攻撃については見事だった。 これまでの代表は、ナイジェリアクラスの強豪から、本気の大会において4点奪ったことはないはずだ。 アジア予選でもイランから3ゴールを挙げたり決勝では韓国に逆転勝ちしたり、このチームは点が取れる。 点が取れるチームは、観ていて楽しい。 しかも逆境に強い。 ...

リオ今昔

報道によると、リオ五輪に訪れている日本人が強盗や盗難の被害にあっているという。 コパカバーナ周辺での犯罪が多いようだ。 ホルヘが初めてブラジルへ行ったのは、1989年のコパ・アメリカ取材だった。 それまで海外に行ったことがなく、人生初の渡航が単身でのブラジル。 不安だらけで、事前調査に力を入れた。     ブラジル在住の人からは、「こちらでは、ニコンを持って走ると家が建つといわれているので、機材には十分...

アルゼンチン代表の新監督

およそ1か月の長きに渡って不在となっていたアルゼンチン代表監督だが、やっとエドゥアルド・バウサ新監督が就任することとなった。 前監督のマルティーノは、コパ・アメリカで2年続けて優勝を逃したことで解任の可能性が高まったものの、五輪兼任監督ということもあり続投が決定。 しかし、優勝できなかったとはいえ2回ともPK戦の末の準優勝で進退問題となるとは、さすがアルゼンチン。     こうしてリオへ向けての準備に入った...

アトレティコ ナシオナル 優勝

コパ・リベルタドーレスは、コロンビアのアトレティコ・ナシオナルが優勝した。 エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェとの決勝戦は、インデのホームで行われた第1試合が1-1の引き分け。 標高2800メートルというキトがホームのインデは、高地という地の利を生かし、トーナメントでは常に第1試合を制していた。 しかしコロンビアにも2600メートルのボゴタがあり、A・ナシオナルは高地に慣れている。 もし決勝に上が...

独立記念日

先頃アメリカで開催され、チリが優勝したのはコパ・アメリカ・”センテナリオ“(100周年)だったが、今年のアルゼンチンは”ビセンテナリオ“(200周年)で湧いている。 200年前の7月9日に、アルゼンチンは正式に独立国家となったのだ。 アルゼンチンの重要な祭日は5月25日と7月9日。 1810年の5月25日にスペインからの独立を目指す革命宣言がなされ、その6年後の7月9日に独立がなされた。     2010...

料理番組

料理番組が好きで、NHKの国際衛星放送の番組をいろいろと観ている。 料理番組の本寸法といえば講師がレシピを教える「今日の料理」だが、それだけに限らず、料理や食全般に渡るもので楽しんでいる。 たとえば、中井貴一の「サラメシ」、キャイーンの天野がMCで食材や生産地にスポットを当てる「うまいッ!」、似たような趣旨だが体操の田中理恵が現地で食べ歩く「食材探検おかわり!にっぽん」、大原千鶴が酒の肴をつくる「あてなよる」など...

参議院選挙の在外投票

6月23日から7月2日まで、在アルゼンチン日本大使館で参議院選挙の在外投票が行われ、ホルヘは投票の係をやってきた。 以前にも書いたが、この在外投票というのは非常に煩雑なのだ。     まず、投票を希望する者は、大使館を通じて日本に居住していた市町村の選挙管理委員会に選挙人登録をする。 登録されると選挙人証が交付され、それとパスポートなどの身分証明書を持参しないと投票ができない。     投票所では我々...

荒れるコパ アメリカ

ブラジルとウルグアイがグループリーグで姿を消し、準々決勝ではメキシコがチリに0-7で大敗と波乱続きのコパ・アメリカ。     ブラジルはグループリーグ最終戦でペルーと対戦した。 引き分けでもベスト8に勝ち上がれる状況だったが、0-1で敗れてしまった。 ペルーのルイディアスによる決勝ゴールは、明らかなハンド。 腹の高さに来た右からのクロスを、ウエスタンラリアートのように腕を使って押し込んだ。 クロスを上げ...

サッカーの教訓

エルナン・カシアーリというアルゼンチン人作家の、亡き父親との思い出を描いたエッセーが面白かった。 父親は大のサッカー好きで、息子のエルナンはそんな父親と一緒にテレビでサッカーを観るのが好きだった。 テレビをつけてサッカーが流れていれば、それが2部リーグや3部リーグの試合でも、再放送であろうとも構わずに二人で見入っていたという。   父親は、他の家のそれのように息子に「あーしろ、こーしろ」といったことは...