コレナガがgol.さんからblogの更新を依頼されたとき、
 
「一つだけお願いがあります」と言われた条件があります。
 
「毎回、写真最低一枚をください」と。
 
許されるかどうか知りませんが、今回に関して写真はありません。
 
あしからず。
 
 
 
12月11日(火)Jリーグ選手協会主催のトライアウトがありました。
 
我らがアルビレックス新潟シンガポールとしては、日本国内の選手と接触できる数少ないチャンスです。
 
運営も大変なのに毎年しっかりと開催してくれる選手協会の皆さんに感謝しかありません。
 
 
 
会場はフクアリ。
 
10:00過ぎから開催されるので、
 
コレナガの実家からは一駅しか離れてませんので、とってもありがたいです。
 
 
 
しかし、皆さんご存知かと思いますが、冬のスタジアムの寒さは異常です。
 
ジーっとピッチに睨みを利かすこういう日は、さらに、です。
 
 
 
加えてフクアリはメインスタンドが日陰になる関係で、ドラクエで言えばマヒャド。
 
コレナガのように常夏のシンガポールから来た人間にはクレイジーに骨まで響きます。
 
ヒートテックを2枚、さらにTシャツ、セーター、厚手のフリース、ベンチコート
 
という完全防備で臨みましたが、それでもゴンゴン、と寒さが骨を打つのです。
 
誰か助けて。
 
 
 
Jリーグ、JFL、地域リーグと、各チームの関係者、
 
そして代理人の皆さんがメインスタンドを埋めていく中、
 
アウトになってしまった選手たちが文字通り命を削る思いでピッチでボールを追いかけます。
 
 
 
選手たちも通常とは違う精神状態になっていると思うので、
 
「ああ、そこまで追いかけたら逆効果なのに…」
 
「別にシュート決めることが全てではないのに…」
 
「そこタックル行ったら怪我しちゃう!」
 
なんてプレーがどうしても増えてきます。
 
観てるこちらがハラハラドキドキです。
 
 
 
試合が終わると選手たちのロッカールームの隣、
 
おそらくいつもはメディアの控え室などになっている場所に「交渉ルーム」が準備されています。
 
コーヒーや軽食が並べてあって、フレンドリーな空気を作ろう、という意図は強く感じるのですが、
 
そうは簡単ではありません。
 
 
 
椅子に座って堅い表情で「どうなるんだろ?」という表情の若手選手
 
知り合いの監督やスタッフと談笑をしている余裕あるベテラン選手
 
雰囲気に負けてしまってすぐに家に帰ってしまう選手
 
そんな選手たちにクラブの関係者からお話をさせていただくわけです。
 
 
 
アルビレックス新潟シンガポールも何人かの選手とお話をさせていただいたり、
 
DVDを渡したり、誠意を伝えながら、まずはご挨拶をさせてもらいます。
 
 
 
その後、電話やメールをさせていただいて、
 
Sリーグはこういうリーグです。
 
環境はこうなってます。
 
ウチはこういうサッカーをやってます。
 
条件はいくらです。
 
などなどを丁寧に伝えさせてもらいます。
 
 
 
小さいクラブなのでメチャクチャ良い条件をお伝えできません。
 
なので、誠意を持ってお話をさせていただきます。
 
場合によっては日本全国各地に足を運んで、納得行くまで話をさせていただきます。
 
12月はほとんど、そういう時期です。
 
 
 
しかし、トライアウトに参加したところでチームが見つかる選手ばかりではありません。
 
むしろ、ここで急にチームが見つかる選手の方が少ないと思います。
 
 
 
なので、もしかしたら人生をこの日一日に懸けている選手がほとんどの中、
 
写真を撮りまくってしまうほど野暮でも悪趣味でもないので写真はない、ということなのです。
 
 
 
 
そう、だから写真がないのです。
 
 
 
「サッカーは11人のモノじゃない」と座右の銘を挙げつつ、ITサッカー業界でサッカービジネスを楽しみまくった後、サッカークラブへとまさかの転身。 それまで足を踏み入れたこともなかった東南アジアはシンガポールで、アルビレックス新潟シンガポールのチェアマン、そしてシンガポールサッカー協会理事を務める。 海外で総合型スポーツクラブの展開を広げつつ、「世界で堂々と戦える日本人の若者をたくさん創りたい!」との思いを強くする。 現在は、アルビレックス新潟バルセロナを2013年8月より立ち上げるために奔走しつつ、サウナ状態の南国フットサルで心身ともに大絶賛減量実施中。