Pura Vida!
 
 
 
先週末 「 mf 」 にて行われた、
 
Talking About Football Vol.005 関純
 
主催しておいて言うのもなんですが、
 
今回もまた面白かったですよー。
 
 
 
ドクターとして、
 
鹿島アントラーズの立ち上げから現在まで関わり、ちょうど20年。
 
これまでの名選手について語ってくださったエピソード話は、
 
こちらのイメージが壊れるものばかり!
 
 
 
特に、
 
ツバ吐き事件で退場になったジーコがロッカールームで漏らした本音と、
 
ビスマルクの車の中がまさかそんな状態なんて・・・というエピソード。
 
詳細はぜひぜひ、ユーストリームでご覧になってください。
 
 
 
ボクは今回MCを務めさせてもらったのですが、
 
どうしても聴きたかったお話がありました。
 
それは、どういう哲学をもって仕事をされているか、ということ。
 
いい意味でドクターらしくないなあ、という想いが前々からありまして。
 
かしこまってないというか、柔らかな雰囲気を纏ってるというか。
 
 
 
そして、それについて 「 ああ、なるほど 」 と思ったのが、
 
選手とのコミュニケーションについてのお話。
 
 
 
関さんは練習の前や後に、選手たちとよくボール回しをするんだそう。
 
 
 
 「 ボールを蹴るだけで選手と信頼関係を築けるんじゃないかなって。 」
 
 
 「 選手とボールを蹴ることが、もう会話だなって思ってやってます。 」
 
 
 「 パスで心が通じ合うっていうのがあるんじゃないですかね。 」
 
 
 「 他のチームドクターは外から見て、
 
   医者らしく指導してる人が多いんじゃないですかね。
 
   ボクは医者らしくない人間ですから(笑) 」
 
 
 
もう10年くらい前なんですが、
 
ボク自身、腿の筋肉を断裂するケガを負ったことがありまして、
 
あるJリーグのチームドクターの先生の病院に通院していました。
 
 
 
でもその先生がしてくれたことは、
 
自分自身とJリーグの自慢話ばかり、あとはちょちょっとした治療だけ。
 
 
 
3ヶ月くらい経っても復帰することができなかった上に、
 
「 いつ復帰できるかわからないから通院を欠かさないでね 」
 
の言葉に不信感が募り、友人に相談。
 
信頼できるという町の小さな診療院を紹介してくれました。
 
 
 
すると、3週間後には復帰。
 
 
 
そこのドクターがしてくれたことは、
 
治療に入る前に、ボクの話を徹底的に聴いてくれ、
 
「 ああ、大丈夫、すぐに復帰できるよ! 」 と安心感を与えてくれ、
 
「 そっか、復帰できるんだ 」 と前向きにしてくれたことでした。
 
 
 
それが、どれだけ大きかったことか!
 
 
 
その時はサッカーコーチもやっていたので、
 
「 信頼関係を築くことが、すべての始まりなんだな 」
 
ということを、身をもって学ばせてもらいました。
 
 
 
関さんのお話を聴かせてもらって、
 
あらためて、その大事さを思い出せたのと、
 
選手だけではなく、いろんな人から慕われる理由がわかった気がしました。
 
 
 
関さん、本当にありがとうございました!
 
 
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アリサカ哲 ブラジル、コスタリカと中南米2カ国でサッカーをプレー。好きなシャツはコリンチャンスとクルゼイロ。監督観はマツラナに心酔、という南米フットボールフリーク。 現在、某都立高校サッカー部のヘッドコーチをしながら、将来のビジョンである中南米各国のセニョリータとの歓談を兼ねたサッカースタジアム横でのチョリパン販売権獲得を夢見る。