高校選手権の東京予選もいよいよ大詰め。
今週末には西が丘でAブロックが土曜日に、
Bブロックが日曜日に、それぞれセミファイナルを迎えます。
当然全国出場というのはどの学校も最大の目標として置く中で、
東海大高輪台の杉山純一監督が
「西が丘で自分たちの力を120%出すことを合言葉にやっているところもある」と話したように、
聖地“西が丘”という舞台が、やはり東京の高校生にとっては
特別な響きを持って捉えられているのは間違いありません。
今日はそんな“西が丘”で行われる土曜日と日曜日のそれぞれ2試合を
見所と添えてご紹介したいと思います。
【Aブロック】
11月9日 11:00 K・O
成立学園高校×東海大付属高輪台高校
インターハイ予選では見事に東京を制し、全国切符を獲得した成立学園。浅野裕永(3年・鹿島アントラーズつくばJY)や中村諒介(3年・武南JY)など、攻撃陣にはタレントが揃い、最後尾にも中座大輔(3年・ソシエタ伊勢FC)と芝崎寛文(3年・柏レイソルU-15)という、都内屈指の実力を誇るGKが1つのポジションを巡って激しい定位置争いを繰り広げる。一方の東海大高輪台は荒川真作(3年・FC駒沢)、金子真彦(3年・川口戸塚西中)、伊藤竜之介(3年・ヴェルディSS調布)の3トップを中心に個人技を主体にした攻撃サッカーを標榜。ボールロストが極端に少ない吉野崚平(3年・川口在家中)を司令塔に、初優勝を十分その視界に捉えているはず。攻め合い必至の好ゲームが予想される。
11月9日 13:00 K・O
東海大付属菅生高校×修徳高校
2年続けて西が丘のセミファイナルへと駒を進めてきた東海大菅生。チームの目標を「全国で勝つこと」と手塚弘利監督は明確に掲げており、昨年超えを虎視眈々と狙う。ボランチを務めるキャプテン榎戸皓平(3年・FC東京U-15むさし)を軸にして、攻守のハードワークは勝利への絶対条件。小柄ながら得点に絡める小澤智也(3年・FC杉野)をどこまで生かせるか。対するディフェンデインングチャンピオンの修徳は、トーナメントに無類の勝負強さを発揮。池田晃輔(3年・埼玉ユナイテッドFCフェスタ)と久保祐貴(3年・習志野第一中)の昨年の全国も経験したドイスボランチが中盤を締め、田上真伍(3年・FC東京U-15深川)や佐藤悠輝(3年・FC東京U-15深川)が少ない決定機をモノにする。実力伯仲の一戦で勝敗の予想は困難。
【Bブロック】
11月10日 11:00 K・O
帝京高校×駒澤大学付属高校
ここ3年は全国を逃してきた名門・帝京も、昨年には荒谷守監督、今年は日比威コーチと全国優勝を知る指導陣が続々と集結。“帝京魂”の復権を掲げる。得点源の柳下大樹(3年・浦和レッズJY)が見せるヘディングの強さは全国レベル。CBの小川一矢(3年・FCトッカーノ)、アタッカーの竜崎廉(3年・FC駒沢)など個々の能力は低くないだけに、あとはここ数年で出し切れなかった勝負強さが鍵を握る。一方の駒澤大学高は、いわゆる“インテンシティ”の高さで他の追随を許さない、最後まで頑張れるチーム。指揮官がプロでもやれそうな素材として名前を挙げる大川雅史(3年・フッチFC)、チームに安定感をもたらすボランチ尾門泰(3年・東急レイエスFC)、キャプテンマークを巻くCB渡邉愛一朗(3年・インテリオール)とセンターラインに背骨が通り、こちらも3年ぶりの全国を堂々と狙う。
11月9日 13:00 K・O
東京実業高校×國學院久我山高校
インターハイ予選では前回王者の実践学園を沈めるなど、3年ぶりの西が丘へ意気上がるのは東京実業。10番を背負うキャプテンの荻原脩作(3年・横浜市場中)が絶対的なチームの支柱。CBの高橋竜功(3年・川崎東橘中)や佐藤太造(3年・MKFC)など、各ポジションにもポイントゲッターが並び、東京に旋風を巻き起こす。対峙するのは今季の都内最強チームとも呼び声高い國學院久我山。富樫佑太(3年・ジェファFC)、渡辺夏彦(3年・FCトリプレッタ)、平野佑一(3年・東京ヴェルディJY)と全国を経験した1年生トリオも最上級生に。国体で日本一を経験した鴻巣良真(2年・ジェファFC)や内藤健太(2年・Forza’02)といった2年生中心のDFラインも安定感を増しており、目指すは西が丘のその先、全国での戴冠が最大の目標だ。
今週の土曜と日曜は西が丘がアツいですよ!