最近では高校サッカーをはじめとした
 
いわゆるマジョリティーとは違うカテゴリーばかりに
 
興味を持っていると捉えられていることが多いように感じるんですけど(笑)、
 
私も当然ワールドカップはかなり楽しみですし、
 
翌日のインターハイ取材に支障が出るとわかっていても
 
UCLのファイナルは27時30分からLIVEで見ましたからね!
 
 
 
ただ、確かにいわゆるマジョリティーではないカテゴリーや
 
そういうゲームに興味があることは間違いない所です。
 
そんな原点を辿っていくと、1つ思い当たるゲームがあります。
 
1990年6月23日、ナポリのスタディオ・サン・パオロ。
 
ワールドカップ決勝トーナメント1回戦。
 
カメルーンとコロンビアが激突した一戦は
 
今でも私の記憶の中で鮮やかな輝きを放っています。
 
 
 
メキシコワールドカップで数々の伝説を残して優勝を勝ち取り、
 
世界最高の選手と評されるまで上り詰めたディエゴ・マラドーナを擁し、
 
この大会も当然優勝候補の一角に挙げられていたアルゼンチン。
 
大会のスタートを飾る開幕戦もカメルーンが相手とあって、
 
世界中のサッカーファンは彼らのゴールラッシュを期待していました。
 
しかし、90分間が終わった後に歓喜のダンスを踊っていたのは
 
アフリカの獅子・カメルーン。
 
オマン・ビイクが信じ難い打点から打ち下ろしたヘディングで
 
前回王者を叩きのめしたカメルーンは
 
続くルーマニア戦も38歳のロジェ・ミラが2ゴールを決める活躍を見せ、
 
早々にグループリーグ突破を確定。
 
大会全体に旋風を巻き起こしてしまいます。
 
 
 
一方のコロンビアは初戦こそカルロス・バルデラマのゴールで
 
UAEを一蹴したものの、若き日のドラガン・ストイコヴィッチを司令塔に置いた
 
イビチャ・オシム監督率いるユーゴスラヴィアに敗れ、
 
グループリーグ敗退の危機に瀕します。
 
最終戦の相手は最終的にこの大会を制する西ドイツ。
 
最低でも勝ち点1が欲しいコロンビアは粘り強く戦いましたが、
 
終了間際の88分にとうとう先制されてしまいます。
 
この状況を一発のパスで打開してみせたのが
 
ライオンヘアーの奇才・バルデラマ。
 
アディショナルタイムに披露したのは
 
得意の右足インサイドではなく、左足でのスルーパス。
 
このボールをフレディ・リンコンがGKの股下へ流し込み、
 
土壇場で勝ち点1をもぎ取ることに成功。
 
結果、決勝トーナメント1回戦で
 
カメルーンとコロンビアが対峙することになりました。
 
 
 
マラドーナがホームスタジアムとしてシーズンを戦い抜いた
 
サン・パオロを舞台に行われた両者の試合は
 
双方決め手を欠いて延長戦へ突入。
 
このエクストラタイムで輝いたのが
 
大会直前にメンバーへ滑り込んだ大ベテラン。
 
後半に入ったばかりの106分、
 
華麗なループシュートで先制ゴールをマークしたロジェ・ミラは、
 
その3分後にもいつも通りにペナルティエリアの外で
 
パス回しに参加していたレネ・イギータからボールを奪い、
 
無人のゴールへ流し込んでしまいます。
 
コロンビアもその後に1点を返しましたが
 
そのまま試合はタイムアップ。
 
ロジェ・ミラの活躍でカメルーンが
 
アフリカ勢として初めてとなるベスト8進出を決めたというのが
 
このゲームの概要です。
 
 
 
本当に楽しい2チームだったなあと。
 
ロジェ・ミラやイギータ、バルデラマなど
 
印象に残るトリックスターが顔を揃え、
 
大会前にはノーマークに近かった両者のゲームは
 
カメルーンは緑、コロンビアは黄色という
 
そのユニフォームの鮮やかさと相まって
 
まだ小学生だった私にとっては本当に華やかに見えたんですね。
 
今でもあの時のワンプレーワンプレーは
 
その豊かな色彩と共に思い出すことができます。
 
 
 
是非今回のワールドカップでもそういう記憶が
 
多くの人に共有されるような試合を期待したいと思います。


About The Author

土屋 雅史

サッカー界のオモシロご長寿番組「Foot!」でディレクターを務めた後、制作部プロデューサーへ(昇進か?)。 国内外問わずのサッカー全般に関する知識はハンパなく、gol.界隈では「博士」の称号を得ている知識人。 スタジアムから土のグラウンドのピッチ横までジャンルを問わないサッカー観戦と、テレビ前でのサッカーウォッチングツアーはお勤めの会社への忠誠心だけではないはず! そこにはサッカーへのLOVEがある!溢れる知識と独自のサッカー観であなたの「観るサッカー」に彩りをそえちゃいます!

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