今年のラマダン ホルヘ三村 2014年2月28日 ホルヘ・ミム〜ラ, ライフスタイル 毎年恒例のラマダン(1か月禁酒)も20日が過ぎた。 これは、健康診断で肝機能のγ-GTPが基準を超えたことをきっかけに始めたもので、 15年以上の歴史を誇るホルヘの年中行事だ。 まずは検診を受ける。 毎晩呑んだくれているので、いくつかの数値がリミットをオーバーしている。 その後、良き日を選んでラマダンに入る。 良き日といっても慶事ではないので、大安や友引に合わせるわけではない。 出席すべき大事な宴会や吞み会を考えて日程を調整する。 例年なら1月の後半、遅くても2月1日からだったが、 今年は2月5日にアミーゴの結婚披露パーティがあったので、それに出て翌日から開始した。 この行事は知人の間にも知られているので、 相手がこちらに吞み会のスケジュールを合わせてくれることもある。 ホルヘが連覇中のマラソン大会は、レースの後に吞み会があるので、 当初の予定だった3月の第一日曜日を、「じゃあ、ラマダンが終わったらにしよう」と 翌週に延期してくれた。 今年の検査で嬉しい誤算だったのは、中性脂肪が標準値だったこと。 これの上限は149だが、これまでは200~400台のスコアを出していた。 健康診断ではなく治療の際の検査では、二日酔いだったせいか997という自己ベストを出している。 それが、今回は116なのだ。 この数値が出たことについて、思い当たるのはオメガ3だ。 アルゼンチンからの帰り、シドニーに立ち寄った。 そこでチャイナタウンを巡って、ホタテ味のナッツやクロコダイルジャーキーなどの 土産を買った際、オメガ3のサプリメントを発見。 コレステロールや中性脂肪を下げるのに効果があると聞いていたので、ついでにそれもレジへ持っていった。 そして、検査の約1カ月前から飲みはじめていたのだ。オメガ3、恐るべし。 例年、大幅にK点超えをする三羽ガラスは、中性脂肪、γ-GTP、尿酸だ。 これに葛西が加われば、団体で金メダルが獲れるかもしれない。 しかし、今回は中性脂肪が失敗ジャンプ。 主にアルコールが原因のγ-GTPは、禁酒をすれば自然に下がる。 となると、対策を講じる相手は尿酸だ。 尿酸値のリミットは7で、ホルヘの数値は8。 尿酸値が高いと、痛風や尿路結石になりやすい。 尿酸は尿に溶けて体外へ排出されるが、酸性の尿には溶けにくく体内に溜まってしまうそうだ。 排出するには、尿をアルカリ性に近づけるのが効果的だという。 そこで、酢をガンガン飲みはじめた。 家にいるときは、大さじ1杯ほどの黒酢を水で割り、気がついたときに飲む。 外出のときは、水割りにしたものをペットボトルに詰めて持って行く。 一般家庭なら1~2カ月は保つであろう500mlのビンを、3~4日で空けている。 呑みたい酒を呑まず、飲みたくもないお酢を飲む。 他人は、ホルヘが苦しい日々を送っていると思うかもしれない。 しかし、意外とそうでもない。 というのも、再検査の結果を見るのが楽しみだから。 たかが1か月のことなので、人間目標があれば困難も苦にならない、などと偉そうなことはいわない。 しかし、数値を下げるために努力するのは、やりがいがある。 まあ、ゲーム感覚といったところか。 過去には、肝機能のγ-GTPを改善しようとシジミやレバーを喰いまくり、 尿酸値をアップさせてしまったこともある。 さて、今年のスッパイ大作戦の結末やいかに。 Tweet