情熱の男・長澤徹。新指揮官が岡山を変える 土屋 雅史 2015年2月5日 土屋雅史, 日本サッカー 先週の金曜日と土曜日は新幹線に乗って西へ。 岡山へ行ってきました。 今シーズンでJリーグ参入から7シーズン目となるファジアーノ岡山を取材するためです。 ここ3シーズンの成績は8位、12位、8位と昇格プレーオフ圏内を明確にその視野へ捉えるなど、 進境著しいファジアーノ。 このクラブは以前ジェフユナイテッド千葉や徳島ヴォルティスが有していたセカンドチームとして ファジアーノ岡山ネクストというチームをプロ契約選手のみで構成。 県リーグからコツコツと昇格して、昨シーズンからは主戦場をJFLに置くまでに成長させたり、 社長が東京大学サッカー部の出身であり、元ゴールドマンサックス証券の敏腕ビジネスマンで その経営方針が各界から高く評価されたりと色々な角度から注目を集めている Jリーグの中でも稀有な存在感を放っているクラブです。 そのファジアーノの指揮官に今シーズンから就任したのが長澤徹監督。 FC東京で当時の監督だった原博実氏に薫陶を受け、ジュビロ磐田では森下仁志監督や関塚隆監督を 右腕として支えた長澤監督は、昨年コーチとして岡山の地へ。 1年間の指導を経て、2015年シーズンからチームを率いる監督に立場を変えることになりました。 昨シーズンも一時は昇格プレーオフ圏内をキープし続けながら、 最終的にはJ1という目標に達することができなかったファジアーノ。 今シーズンはFC東京や水戸ホーリーホック、大宮アルディージャでも強化担当を務め、 国内屈指の経験を誇る鈴木徳彦氏をGMとして招聘。 コーチ陣には市立船橋高校の監督やアンダー世代の日本代表監督を歴任した布啓一郎氏や FC東京と清水エスパルスでウイングとして活躍し、昨年までは立正大学のコーチに就いていた 戸田光洋氏を呼び寄せ、さらにタイでプレーしていた岩政大樹、アメリカでプレーしていた加地亮と 2人の日本代表経験者と契約するなど各セクションの補強にクラブの真剣度が窺えます。 そんなクラブを監督としてまとめる長澤監督。 実は長澤監督とは個人的に10年来の付き合いがあり、それこそ原博実氏とFoot!のロケでスペインにご一緒して (ご本人は渡航費、宿泊費含め自腹で同行されました!) 昼からワインを飲んで美味しい食事を食べまくったりと貴重な経験を共にさせてもらったんです! とりわけ若い選手の指導に定評のある長澤監督。 「サッカー選手も10年続けられなかったらバイトと一緒」など選手のモチベーションを喚起する名言も 色々と持ち合わせていることもあって、佐藤由紀彦や馬場憂太、近藤祐介、増嶋竜也、そして加地亮など 尊敬する人として彼の名前を挙げる選手も数多く、Jの舞台で指揮を執ることを 楽しみにしている方も周囲にはたくさんいると思います。 今回はFoot!のロケで2日間という短い時間の取材でしたが、今シーズンのファジアーノからは 結果はもちろん、色々な何かが発信されていきそうな空気感をヒシヒシと感じました。 是非ファジアーノの2015年シーズンに注目してみて下さい! 写真はファジアーノ岡山の練習場です。 Tweet