正月の2日からヒザに痛風の発作が出たホルヘ。
3日と4日は病状が進行し、患部はかなり腫れ、曲げることはまったくできない状況。
5日になって悪化は収まり、6日から急激に快方へ向かった。
腫れと痛みがひいて、ヒザも徐々に曲げられるようになった。
捻挫や打撲であれほどの腫れと痛みがあったとしたら、これほどの回復はありえない。
このあたりが、痛風の面白いところだ。
7日には、毎年参加している新年会があった。
この件を医師に相談すると、「腫れがひけば、行っても大丈夫」だという。
しかし、残念なことに会場は座敷。
さすがにこの脚では座敷は無理と判断し、泣く泣く欠席。
ところが捨てる神あらば拾う神ありで、翌8日の新年会が飛び込みで入ってきた。
会場は掘り炬燵。これなら大丈夫だ。
この新年会は、集英社のスポルティーバが主催。
嬉しいことに会費無し。ご招待だ。
脚を引きずるホルヘを見て、「どうしたの」と知人たちが訊いてくる。
「痛風になった」と答えると、「じゃあ、ビールはだめだね」などと、余計なお節介をいう。
それを無視してビールで口火を切り、あとはイモ焼酎のロックを重ねて久々の酒を堪能する。
お開きとなったころには、ちょうどいい酔い具合。
二次会もあるようだが、病み上がりなので失礼するつもりだった。
しかし、集英社はなんと太っ腹なことか、二次会も招待だという。
据え膳食わぬは男の恥というが、タダ酒吞まぬはホルヘの恥だ。
喜んで参加することにした。
一次会は新宿西口の副都心で、二次会は東口の繁華街。
同じ駅の東側と西側だが、かなり距離がある。
普通に歩いて15分はかかるだろうか。
地下道の階段を下ったり上ったりもする。
ホルヘを気遣い、「ゆっくりでいいですよ」といってくれるが、皆、酒が入っている。
仲間内で話しながら歩くうちに歩く速度は普通となり、
ホルヘはそれに遅れないようペースを上げる。
足を引きずりながら普通の人と一緒に歩くのは、かなり体力を使う。
軽いジョギングと同じくらいだ。
これで一挙に酔いが回り、二次会では多少の醜態をさらした。
13日は、昨年から予定していたゴルフコンペ。
このころになると、軽い痛みとかなりの違和感はあるものの、正座ができるまでになっていた。
12日には東京に初雪が降り、13日の朝も冷え込んでいた。
ゴルフ場の舗装された坂が凍結しており、そこで足を滑らせた。
右足で踏ん張って転倒はまぬがれたものの、それでヒザの状態が2日前に戻ってしまった。
アルゼンチンからの帰国直前、ゴルフの調子が上向きだったので、今回のコンペでは優勝を狙っていた。
しかしこのヒザではいかんともし難く、118打の大叩き。
おまけに、乗用カートだからヒザに負担はかからないと思っていたが、これも大間違い。
ゴルフというのは、スイングのたびにヒザを捻転させるものだった。
ラウンドを終えると、ヒザは再び腫れて熱をもっていた。
これで4日前に逆戻り。
24日にはサッカーの試合があるが、果たして出場できるであろうか。