僕はJリーグの中継プロデューサーや『Foot!』のディレクターといったテレビの仕事が本職なんです。改めて。
ただ、特に高校年代のサッカーを見て、文章で伝えるのがある意味でライフワークみたいな感じになっており(というか、自分で勝手に取材に行っちゃっているだけなんですけど・笑)、日々いろいろな現場に足を運んでしまう訳です。
そんな流れの中でわかったことなんですけど、高校年代の会場でお会いする取材仲間はとにかく“想い”のある人が多いんですよ!
普段はなかなか注目されることの多くない取材対象へと注ぐ愛情が凄いんです。
彼らの存在は僕がこの仕事を続けていく中で、「もっといい仕事をしなくては」と思わせてくれる非常に大事な存在です。
中でも特に「この人は凄いなあ」「この人には負けたくないなあ」といつも刺激を受けている3人を今回はご紹介します。
 
 
その人は「熱い試合」にしか興味がない人です。とにかく“熱さ”重視。
カテゴリーは不問。
高校年代、中学年代は言うに及ばず、小学年代、女子、果ては自衛隊の大会まで、“熱さ”を求めて、取材を続けています。
それだけのレンジをカバーしているだけあって、選手から話を引き出すのも抜群。
思わず選手がその勢いに気圧されて、ポロッと良い話をしてしまう局面を何度も目にしてきました(笑)
伝えたい想いが常にある人。取材で一緒になるたびに「凄いなあ」と「負けたくないなあ」と思わせてくれる大事な存在です。
 
 
その人は「育成年代」のスペシャリストです。
とにかく情報と知識の蓄積がハンパなし。
その豊富な取材歴を生かして、点と点が常に線で繋がっていくような仕事を続けています。
以前は編集長というポストを務めていたこともあるだけに、いろいろな人の立場を忖度しつつ、そのいろいろな人たちを繋げていくことにも長けており、どこに行ってもいろいろな人たちに囲まれている印象があります。
同い年で同じ月生まれ。
伝えたい想いが常にある人。
取材で一緒になるたびに「凄いなあ」と「負けたくないなあ」と思わせてくれる大事な存在です。
 
 
その人は常に「現場」へ足を運び続けている人です。
とにかく精力的。
1人でも多くの選手がスポットライトを浴びられるようにと、今や日本国内のみならず、海外まで取材エリアが広がっています。
瞬間瞬間のそこにある風景を切り取り続け、多くの人に届けるという意味では、おそらく右に出るものなし。
ある時は豪雨の中で4試合、8時間を耐久レースのように2人だけで取材したこともありました(笑)
伝えたい想いが常にある人。
取材で一緒になるたびに「凄いなあ」と「負けたくないなあ」と思わせてくれる大事な存在です。
 
 
どんな人にとっても、いわゆる“ライバル”と表現できるような存在がいるということは、何かを為していこうとする過程において、非常に重要ですし、恵まれていることだと僕は思っています。
彼らとは共通の伝えたい“想い”を持った仲間という感覚も小さくなくて、彼らが僕にとっていわゆる“ライバル”と言われるような存在なのかどうかはよくわからない所もあるんですけど(笑)、「凄いなあ」と、「負けたくないなあ」と思わせてくれることは間違いありません。
僕が個人的にこの仕事をする上で最も大事だと信じている『真摯に』を体現している彼ら以上に、自分も『真摯に』サッカーという素晴らしい競技の魅力を伝えなくてはいけないと、最近改めて感じることが多いなと。
負けてられないですよね。彼らに。