Jリーグが開催されるスタジアムの中で“熱狂的”と言ったら、
みなさんはどのスタジアムを思い浮かべるでしょうか?
ユアテックスタジアム仙台、埼玉スタジアム2002、
日立柏サッカー場、IAIスタジアム日本平。
一般的に考えるとこんな名前が挙がってくるかもしれませんが、
J2の中に上記の舞台に勝るとも劣らないスタジアムがあるんです。
松本平広域公園総合球技場、通称“アルウィン”がそのスタジアムです。
昨シーズンからJ2へ昇格してきた松本山雅FCが
ホームスタジアムとして使用するアルウィン。
以前にザスパ草津対京都サンガというカードを
アルウィンで取材したことはありましたが、
昨年の5月に松本山雅対横浜FCというカードで
初めて“ホームゲーム”を体感しました。
それまでもTVでは何回かアルウィンのゲームを見る機会はあり、
「凄い雰囲気だなあ」とは思っていたのですが、
実際に体感したそれは衝撃的ですらありました。
とにかく圧倒的な“ホーム感”なんです!
特に試合前に老若男女問わず、
スタジアム中の人という人がタオルマフラーを振り回す様は、
まるで白い花が咲き乱れているかのような美しさ。
あの雰囲気は実際に目にしてみないとわからないと思います。
結果的にそのゲームは松本山雅が負けてしまったのですが、
それでもトータルでの雰囲気に
すっかり魅了されてしまった私がそこにはいました。
それから1年4か月。
今シーズンのJ2モンスター・ガンバ大阪をホームで迎え撃つ一戦は、
過去最高の入場者数が見込まれるという噂を聞きつけ、
これは見逃せないと先週末のゲームで再び足を踏み入れたアルウィン。
かなりの期待を胸に松本まであずさに乗って駆け付けた訳ですが、
やはりその期待にバッチリ応えてくれました。
観衆の数は17,418人とスタジアム史上最高を記録。
試合前にはあの“咲き乱れる花”も完全に満開。
ゲーム自体も先行されては追い付くというスリリングな展開で、
結果は2-2のドローでしたが、相手がガンバということを考えれば大健闘。
遠藤保仁や今野泰幸といった“脇役”の活躍もあって、
前回以上の“ホーム感“を満喫することができました。
現在はJ2で9位に付けている松本山雅ですが、
昇格プレーオフ圏内の6位との勝ち点差はわずかに5。
現時点で残されている今シーズンのホームゲームは、あと4試合です。
今や日本屈指の“劇場”だと言い切れるアルウィンに、
サッカー好きを自認する方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。