センテナリオスタジアム

前回はモンテビデオの古いバーと時代物の便器について書いたが、ウルグアイには他にもアンティークなものがたくさんある。 保守的で、変化を求めない国民性なのかもしれない。     1930年の第1回W杯のために建設されたセンテナリオスタジアムも昔のままだ。 2030年のW杯100周年大会をアルゼンチンなどと共催しようという動きはあるが、たとえそれが実現してもスタジアムはこのままだという。 56年振りのオリンピッ...

モンテビデオのバー

ネットニュースを見ていたら、奈良公園の公衆和式便所が非常に汚く、その原因は外国人観光客が前後を間違えて使用しているからだ、というものがあった。 「前と後ろがわからないなんて、バカみたい」と思うかもしれないが、実は西洋にも和式と同じくしゃがんで用を足す便器があり、それは後ろ向きになるのだ。 男子の小便は前向きだが、大の時は足場に足を乗せて後ろを向く。 こうすれば、便は直接穴の中へ落ちる。奈良の外国人観光客がこのタ...

ASESINO

3月21日にブエノスアイレスに着き、22日にウルグアイのモンテビデオへ出発。 23日のウルグアイ対ブラジルを取材して、翌日に戻ってきた。 試合はブラジルが4-1で圧勝。 ハットトリックのパウリーニョもかすむほど、ネイマールの存在感がすごかった。     さて、ブエノスに戻ると知り合いから、「日本人の殺人犯がブエノスで逮捕されたって、ニュースでやっていた」とのメールがあった。 ネットで調べ、「やっぱり、こ...

アメリカンなホルヘ

23日のウルグアイ対ブラジル戦に合わせて、20日発のアメリカン航空便に乗るため成田へ向かった。 ここ5年間はシドニー経由だったし、その前の3~4年はカタール航空だったので、アメリカ経由は久しぶりだ。 祭日で道がすいていたこともあり、出発時刻の3時間以上前に空港へ到着。 アメリカンのチェックインカウンターへ行くと、エコノミーの乗客は、自分で機械を使って発券してくださいという。 これは、初めての体験。 パスポー...

三つのリーベル

コパ・スダメリカーナといえば、昨年12月の決勝戦へ向かうシャペコエンセが飛行機事故に遭遇した大会。 南米では、年の上半期がコパ・リベルタドーレス、下半期がコパ・スダメリカーナとなっていたが、今年から両大会が同時期の通年開催へと変更された。 これにより同じクラブが両大会に参加することはできなくなり、リベルタドーレスが上位大会、スダメリカーナはそれに準ずるものとなった。 ようするに、ヨーロッパのチャンピオンズリーグ...

角打ちデビュー

3月23日にW杯南米予選の首位決戦ウルグアイ対ブラジルがある。 この試合の数日前にアルゼンチンに戻り、家でゆっくりしてからラプラタ河を渡ろうと考えていたのだが、例の痔の手術の影響で出発が遅れることになった。 長時間の飛行機移動は患部に負担がかかるため、医者はできるだけ遅くしろという。 まだ回復途中なので、場合によってはドクターストップの可能性もある。 そんな状況の中でエアーチケットを探したら、これが結構大変だ...

健肛への道2

長年患っていたイボ痔の手術を受けることになったホルヘだが、実は過去にも手術らしきものは経験している。 名医の評判高い井の頭通り肛門科で手術をすすめられながら、ビビったホルヘはその医院を敬遠するようになり、別の医院のお世話になっていた。 ちょうどその頃、ジオン注入式という治療法に保険が適用されるようになった。 これは患部に注射を打ち、薬剤によってイボを小さくするもの。 入院をせず、日帰り可能というメリットもある...

健肛への道

20歳くらいころ、排便をしたら肛門から血がピュッと噴き出した。 量はティースプーン2~3杯だろうが、鮮血で便器が赤く染まり、ホルヘは青くなった。 すぐさま医者に診てもらったら、単なる内痔核と判明。 これは肛門内にできたイボ痔のこと。 血流が滞りうっ血してイボのようになる。 肛門内にできた場合は痛みを伴わないが、排便などで出血することがある。 医師からの説明を聞いたホルヘは、痛みもなくたまに出血するだけなら...

寄席とナニコレ

ホルヘはお笑いが好きで、アルゼンチンにいるときもYOUTUBEで漫才を観ているし、NHK国際衛星放送の「日本の話芸」、「演芸図鑑」も必ず視聴している。 最近の漫才は上方勢が席巻しているが、牧伸二が司会をしていた演芸番組「大正テレビ寄席」で育ったホルヘには、東京漫才のほうが親しみやすい。 ということで、今や東の横綱格であるナイツのファンだ。 数年前から彼らの漫才を何度もYOUTUBEで観て、「日本に戻ったら、生で...

一念発起

12月にアルゼンチンを離れる直前、ゴルフコンペに参加した。 2016年最後のラウンドなので、打ちっ放しで練習するなど万全の準備をした。 さらにアミーゴとはスコアの賭けをすることでも合意。 100打を切る自信は十分にあった。     しかしスタートホールから大叩きとなり、そのままズルズルとトリプルボギーの山を築きながら終盤に至った。 残り4ホールをすべてボギーで上がっても120打ジャスト。 当然、すべて...