大通り世界一

アルゼンチンの独立記念日である7月9日という意味のヌエベ・デ・フリオ大通り。 現在は中央部にバスレーンが走り、安全地帯を含めた道幅は110メートル。 両側には側道があり、片方はカルロス・ペレグリーニとベルナルド・デ・イリゴージェン、逆側はセリートとリマという名前。 なぜ片方の側道に名前が二つあるかというと、リバダビアという通りを境に道の名前が変わるから。 しかしヌエベ・デ・フリオは、リバダビアを交差しても同じ...

大小のリーグ

今やサッカーは世界のいたるところで行われているが、それだけに我々の常識とはかけ離れたことも起きている。 世界で最も国土の広いロシアでは、SKAハバロフスクというクラブがプレミアリーグ昇格を決めた。 これはおめでたいことなのだが、このクラブの立地条件がすごい。 ロシアはモスクワやサンクトペテルブルクなど西側が栄えており、プレミアリーグ所属のクラブもそちらに集中している。 ところがハバロフスクは極東地域で、日本ま...

糠騒動

糠漬けを始めたが、アルゼンチンには適した野菜が少ないと以前書いた。 しかし路上でボリビア人のおばあさんが、素晴らしいショウガを売っているのを見つけた。 最近は多くの八百屋でショウガは手に入るものの、スカスカでパサパサなのだ。 おろして搾り汁を取ろうとしても、汁がわずかしかない。 甘酢などの液体に漬けるのならいいが、糠漬けにはできないと思っていた。     路上でおばあさんがハーブなどを売っていたので、何...

ベネズエラの強さの秘密

U-20W杯の日本対ウルグアイ戦で、ウルグアイの国歌ではなくチリの国歌が流されたが、これは国際大会ではよくあるミス。 しかしコパ・リベルタドーレスのサンタフェ対サントスで、かなり珍しいことが起きた。 それは、キックオフ前に行われた黙祷でのこと。「これより、サントスのリカルド・オリヴェイラ選手のご冥福を祈り、黙祷を行います。観客の皆様はご起立ください」とのアナウンスがされ、葬送行進曲が奏でられる中、型通りのセレモニ...

アルゼンチン代表の新監督

アルゼンチン代表の新監督には協会の希望通り、セビージャFCを率いていたホルヘ・サンパオリが就任することになった。 セビージャとは2年契約で当初は本人も残留で固まっていたが、記者会見で「他のクラブへ行くためにセビージャを去るのとは違う。母国の代表から請われれば、断り切れない」と悩みぬいた末での決断であったことを吐露していた。     彼はプロ選手としての実績はなく、アマチュアチームに所属していた19歳のときに負...

アベジャネーダ クラシコ

前節のアルゼンチンリーグはクラシコデー。 ボカ対リーベルのスーペルクラシコをはじめ、すべての試合がクラシコだった。 ホルヘはこの日、インデペンディエンテ対ラシンのアベジャネーダ・クラシコへ行った。     試合開始1時間以上前に最寄りのバス停に着いたが、途中から警察のコントロールで大渋滞。 5分待って5メートル進むことの繰り返し。 初めのうちはただ陽気に騒いでいたサポーターたちも、試合時間が近づくにつれ...

糠漬け生活

中学時代からのアミーゴが、嫁さんの実家から送られてくる玄米を家で精米していると聞き、「アルゼンチンへ持っていくから糠をくれ」と頼んでおいた。 今年は、糠漬けに挑戦しようと思っていたのだ。 糠はスーパーでも売っているが、何事も節約が大切。 タダでもらえるに越したことはない。 しかも、折り紙付きのあきたこまちの糠だ。     機内預けの荷物は、ハードケースと布製のバッグの2個だった。 糠はビニール袋に入れ...

La Brigada

古くからのアルゼンチン人の知り合いに、「ウシさん」というおじいさんがいる。 牧場主のお金持ちで、牛を育てて売る肉牛生産者なので、日本人相手には自らウシさんと名乗っている。     ホルヘが日本を発つ少し前に、彼からメールがあった。 以前、ブエノスアイレスで日本料理屋を営んでいて今は日本に戻った人に連絡を取りたいのだが、何度電話をかけてもつながらないというのだ。 メールにその人の携帯番号も記されていたが、そ...

アルゼンチンのドラえもん

福岡で4億円近くが強奪される事件があったが、南米でもこの前の日曜日に、”世紀の泥棒“と呼ばれるほどの大掛かりな盗難事件が起こった。 場所はパラグアイのシウダ・デル・エステ。 ブラジルとの国境に位置し、同国第2の都市だ。     世紀の泥棒というものの、実際には強盗事件。 30人から50人と推定される武装強盗団が、現金輸送業務を行っている警備会社を深夜襲い、推定4000万ドルを奪った。 手口は計画的かつ荒...

激動のアルゼンチン

この1か月弱、アルゼンチンサッカー界はまさに激動という感じだった。 まず、3月23日のW杯予選のチリ戦。 メッシのPKで難敵を1-0で下したが、功労者のメッシが試合中と試合後に副審へ向かって何かをいった。 ブラジル人審判団は、「試合中のものは聞こえなかった」、試合後のものについては、「(スペイン語なので)理解できなかった」と語っている。     しかしFIFAは、テレビ映像の口の動きから、侮辱的な言葉を吐...