毎年恒例のラマダン(1か月禁酒)も20日が過ぎた。
これは、健康診断で肝機能のγ-GTPが基準を超えたことをきっかけに始めたもので、
15年以上の歴史を誇るホルヘの年中行事だ。
まずは検診を受ける。
毎晩呑んだくれているので、いくつかの数値がリミットをオーバーしている。
その後、良き日を選んでラマダンに入る。
良き日といっても慶事ではないので、大安や友引に合わせるわけではない。
出席すべき大事な宴会や吞み会を考えて日程を調整する。
例年なら1月の後半、遅くても2月1日からだったが、
今年は2月5日にアミーゴの結婚披露パーティがあったので、それに出て翌日から開始した。
この行事は知人の間にも知られているので、
相手がこちらに吞み会のスケジュールを合わせてくれることもある。
ホルヘが連覇中のマラソン大会は、レースの後に吞み会があるので、
当初の予定だった3月の第一日曜日を、「じゃあ、ラマダンが終わったらにしよう」と
翌週に延期してくれた。
今年の検査で嬉しい誤算だったのは、中性脂肪が標準値だったこと。
これの上限は149だが、これまでは200~400台のスコアを出していた。
健康診断ではなく治療の際の検査では、二日酔いだったせいか997という自己ベストを出している。
それが、今回は116なのだ。
この数値が出たことについて、思い当たるのはオメガ3だ。
アルゼンチンからの帰り、シドニーに立ち寄った。
そこでチャイナタウンを巡って、ホタテ味のナッツやクロコダイルジャーキーなどの
土産を買った際、オメガ3のサプリメントを発見。
コレステロールや中性脂肪を下げるのに効果があると聞いていたので、ついでにそれもレジへ持っていった。
そして、検査の約1カ月前から飲みはじめていたのだ。オメガ3、恐るべし。
例年、大幅にK点超えをする三羽ガラスは、中性脂肪、γ-GTP、尿酸だ。
これに葛西が加われば、団体で金メダルが獲れるかもしれない。
しかし、今回は中性脂肪が失敗ジャンプ。
主にアルコールが原因のγ-GTPは、禁酒をすれば自然に下がる。
となると、対策を講じる相手は尿酸だ。
尿酸値のリミットは7で、ホルヘの数値は8。
尿酸値が高いと、痛風や尿路結石になりやすい。
尿酸は尿に溶けて体外へ排出されるが、酸性の尿には溶けにくく体内に溜まってしまうそうだ。
排出するには、尿をアルカリ性に近づけるのが効果的だという。
そこで、酢をガンガン飲みはじめた。
家にいるときは、大さじ1杯ほどの黒酢を水で割り、気がついたときに飲む。
外出のときは、水割りにしたものをペットボトルに詰めて持って行く。
一般家庭なら1~2カ月は保つであろう500mlのビンを、3~4日で空けている。
呑みたい酒を呑まず、飲みたくもないお酢を飲む。
他人は、ホルヘが苦しい日々を送っていると思うかもしれない。
しかし、意外とそうでもない。
というのも、再検査の結果を見るのが楽しみだから。
たかが1か月のことなので、人間目標があれば困難も苦にならない、などと偉そうなことはいわない。
しかし、数値を下げるために努力するのは、やりがいがある。
まあ、ゲーム感覚といったところか。
過去には、肝機能のγ-GTPを改善しようとシジミやレバーを喰いまくり、
尿酸値をアップさせてしまったこともある。
さて、今年のスッパイ大作戦の結末やいかに。