我らがディエゴの周辺でまたもやスキャンダルが発生した。
もっとも今回はいつもとは違い、マラドーナ本人の発言や行動が直接の原因ではない。
ディエゴは先妻のクラウディアと別れた後、ベロニカという恋人と付き合っている。
この新旧女性の間でひと悶着あったのだ。
発端は、ベロニカが妊娠したこと。
しかしクラウディア側(娘のダルマとジャニーナ含む)は、どのような根拠か不明ながら、
子どもはディエゴとではなく、別の男性との間にできたもので、財産目当ての陰謀だと信じている。
そして直接彼女をなじったうえ留守電に脅迫メールを吹きこんだため、ベロニカが訴えた。
その結果クラウディアに、ベロニカの家から300メートル、
また本人から100メートル以内に近づくことを禁止する命令が出されたのだ。
当のディエゴはというと、最新情報として、妊娠4カ月の彼女を捨てて新たな女性に走ったと伝えられている。
前妻と恋人が揉めたら素早く逃れるとは、実に変わり身が早い。
変わり身の早さといえば、日本の政治家も相当なものだ。
選挙間近とあって、離党や他党への移籍、新党設立、合併など目まぐるしく動いている。
石原新党といわれた「太陽の党」は合併して数日で消滅した。
民主党と自民党に次ぐ第三勢力には、ブームに乗った維新が躍進しているようだ。
政治資金疑惑のあった小沢の新党「自分のお金が第一」(違ったっけ?)はすっかり影が薄くなったと思ったら、
「未来の党」とかいうのが突然現れ、そこに合流するという。
ホルヘは選挙好きだが、日本滞在時になかなか選挙がない。
住民票は日本に置いたままなので、在外投票もできない。
しかし今回は、選挙の雰囲気だけは味わえそうだ。大使館から、在外投票を手伝ってくれと頼まれた。
日本語の読み書きが苦手な人の補助をするらしい。
遠く離れたアルゼンチンからの1票が日本を変えるかもしれないと考えると、なかなかロマンがある。