地上の楽園に住むフットボールジャンキー 土屋 雅史 2013年6月14日 土屋雅史 いよいよ15日に日本対ブラジルで開幕を迎える FIFAコンフェデレーションズカップ2013。 ブラジル、イタリア、メキシコと ワールドカップ本大会でもベスト4を十分狙える 強豪揃いのグループに組み込まれた日本代表。 今までにない相手と真剣勝負の中で得られたものは、 間違いなく1年後の本大会にも生きてくることでしょう。 さて、日本とは逆側のグループに あまり耳慣れない代表チームが組み込まれています。 そのチームとは、タヒチ代表! FIFAランクは138位。ブラジルが22位という時点で あまり意味を成さないランキングではあるのですが、 それにしても低過ぎる数字です。 コンフェデレーションズカップというだけあって、 各大陸のチャンピオンが集う大会ですから、 当然タヒチも大陸王者ということ。 2012年に行われたOFCネーションズカップで 見事優勝して今回ブラジルへとやってきています。 やはりオセアニアというと、2010年南アフリカW杯では イタリアとの対戦を含む3試合いずれもドローで 世界にその実力を見せ付けた ニュージーランド1強とイメージがあるはずですが、 今回のOFCネーションズカップでは 準決勝でニューカレドニアの前に0-2で敗退。 そのニューカレドニアを決勝で下したタヒチが 出場権を獲得したというわけです。 ちなみに過去の戦跡を紐解いても、 W杯予選は1994年大会に初めてエントリーしてから6大会連続で敗退。 OFCネーションズカップも3度の準優勝はあったものの、 優勝を勝ち取るのは今回が初めて。 当然世界的なコンペティションを戦うのも史上初となります。 チームで唯一の海外組は フランスのナンシーに所属しているマラマ・ヴァイリュア。 ナント、リール、ロリアンを渡り歩き、2010年にナンシーへ加入。 一咋シーズンはモナコ、昨シーズンはギリシャのパントラキコスで レギュラーとしてプレーするなど、 ヨーロッパでのプレーキャリアも豊富な選手です。 元々U-21フランス代表招集歴もありましたが、 今回母国がコンフェデレーションズカップに挑むということで、 タヒチ代表入りを決断。 33歳にして初めて母国の誇りを胸に抱いた ユニフォームへ袖を通すことになりました。 当然厳しい戦いを強いられるのは間違いないと思いますが、 是非タヒチには下馬評を覆すような いいサッカーを見せて欲しいですね。 写真はヴァイリュアが所属していたリールのホームスタジアムです。 Tweet