ロサリオ市の中心街でマンションが爆発し多くの死傷者を出した。
原因はガス漏れだが、ガスの圧力が少ないとの苦情から、修理をしていたところ
ガスが噴き出して止まらなくなったもの。
管理人によると、修理をしていた人間は、「爆発する」と叫んで一目散に逃げ出したという。
この爆発で9階建ての1棟が跡形もなく崩壊した。
地震がない国だけに、衝撃に耐えるように造られていない。
日本のビルなら、大丈夫だったと思う。
数日がかりで瓦礫の中から行方不明者を捜索し、結局21名の死亡が確認された。
ロサリオはメッシの故郷であり、バルサの新監督なったマルティーノが
選手、監督として在籍したニューウェルスがある街。
両者はバルサのツアー先から、哀悼と励ましのメッセージを送った。
この大惨事により、11日が投票日だった選挙のキャンペーンも自粛された。
この選挙は10月に行われる国政選挙の予備選挙。
今回の選挙で一定の得票数に至らないと、本選挙に出馬できない。
フェルナンデス大統領は、現在の2選が限度となっている憲法を改正して、3選、4選を目指している。
そのためには、10月の選挙で自身が率いる与党が大勝しなければならない。
したがって、今回の予備選も重要なものだった。
若者に人気の高いフェルナンデスは、彼らの票を得るために、今回の選挙から16歳以上に投票権を与えた。
18歳以上は義務だが、16,17歳も投票できるようにしたのだ。
しかしその策も実らず、前回の選挙と比較すると与党への投票は約400万票も減少した。
このままでは、10月の本選挙での大勝は不可能。日本同様、憲法改正は容易ではないようだ。