水曜日に行われたAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦。
Jリーグ勢で唯一勝ち残っている柏レイソルは、
2011-12シーズンのサウジアラビアリーグ王者として
今大会に出場しているアル・シャバブと対戦。
代表定着を狙う工藤壮人のゴールで先制したものの、
前半終了間際にはブラジル代表8キャップを誇り、
2007年のコパ・アメリカ優勝メンバーでもある
フェルナンド・メネガッゾ(私にとってはメネガッツォなんですが…)の
巧みなボレーで同点に。
試合終盤にはコロンビア現役代表のマクネリー・トーレスに
クロスバー直撃のシュートを見舞われながらも1-1で乗り切り、
来月開催される第2戦に突破の可能性を十分残しています。
フェルナンド・メネガッゾ(私にとってはメネガッツォなんですが…)や
マクネリー・トーレスという代表クラスの選手も抱えていたアル・シャバブ。
ただ、このチームで最も世界的に名前を知られているのは間違いなく“監督”。
その人の名前はミシェル・プロドーム。
言わずと知れたベルギー代表の守護神として、ワールドカップにも2回出場するなど、
当時は世界でも数本の指に入ると称された名GKでした。
あの頃のベルギー代表はヤン・クーレマンスがキャプテンマークを巻き、
中盤にエンツォ・シーフォが君臨。
最終ラインにはガラタサライで稲本潤一を指導したエリック・ゲレツが鎮座するなど、
タレントも非常に豊富で、プロドームは最終的にメンバーから漏れましたが、
1986年にはワールドカップで4位に入るなど、
内容に結果も伴った素晴らしいチームだった印象があります。
そんなベルギー代表のゴールマウスを、58試合にわたって守り続けたプロドーム。
試合後、公式会見場に向かう彼と偶然すれ違ったんです。
その時一緒にいたメディアの人と顔を見合わせて一致した意見は
「思っていたより全然大きくないね」というもの。
若干額は後退しつつも、トレードマークのカーリーヘアーは健在でしたが、
いわゆる“タッパ”は全然なかったんです。
家に帰ってプロドームのプロフィールを調べてみると、なんと公称の身長は179センチ。
TVで見ている限りはその存在感と共に
かなりの長身であるかのように私には見えていましたが、
ヨーロッパの一線級でプレー経験を持つGKの中では
おそらく最小の部類に入ってしまうような大きさだと思います。
あのサイズで自分より10センチ近くも大きなFWたちと、
20年以上にも及ぶキャリアの中で渡り合っていたことを思えば、改めて彼の偉大さがわかりますよね。
今回一番の収穫は、プロドームの偉大さを再確認できたことでした。
でも、第2戦で勝ち抜けるのはレイソルですよ(笑)
写真はプロドームがアル・シャバブの前に
監督を務めていたトゥヴェンテ・ホームスタジアムのロッカールームです。
5年前に取材で行って撮ったのですが、見覚えのあるフレーズが書かれていますね(笑)