Pura Vida!
とある用事があり、
10年以上サッカーの指導をしていた高校を、
久しぶりに訪れました。
懐かしいような、懐かしくないような。
久しぶりに実家に帰ったときの感覚に近いかなあ。
居心地はいいですね、やっぱり。
「 選手権 」 は残念ながら負けてしまい、
1・2年生だけの新チームでの練習、「 新人戦 」 の間近でした。
その中に、ひとり気になる選手が。
このチームのキャプテンに選ばれた “ Eくん ” 。
ボクがコーチをしてた頃、1年生ながら3年生の試合にも出ていた選手です。
キープ力のある選手にありがちな、
ボールを持ってから判断する場面が多く、
プレー自体は決していい状態ではなかったのですが、
その 「 姿勢 」 がいい意味で気になりました。
1対1や1対2の対人練習でシュートを外したとき、
彼は舌打ち連発で列に戻ってきては、ひとりイライラしてるのです。
全体的に和やかな雰囲気でやっている選手が多かったので、
そんなピリピリした彼を見て、周りはちょっと気まずそうな、よそよそしい態度。
いろんな見方があると思うのですが、ボクはいいなって。
彼にはきっと、明確なイメージがあったと思うんです、こういうプレーをしたいっていう。
そして、それを成功させたいっていう強い欲望も。
もちろんこれから先は、
感情のコントロールはできるようにならないといけないし、
チーム全体にその緊張感を広めていけるようにもならないといけない。
でも新チームが始まったばかりの今としてはいいんじゃないですかね、
そういう感情の爆発がすべての始まりだと思うので。
この数日後に行われた 「 新人戦 」 の1回戦は、
押し込みながらもゴールを奪えず、PK合戦へ。
最終的にキャプテンの “ Eくん ” が、4人目で決めて勝ち抜いたんだそう。
次に会ったときにどんな変化をしてるのか、楽しみです。