いよいよ開幕まで1ヶ月を切ったJリーグ。
中継担当としてはカードの選択や出演者の選定も含めて、
この時期ではありますが忙しい毎日を送っています。
そんな中、J SPORTSが
J1の開幕戦放送カードとしてチョイスさせて頂いたのは
ベストアメニティスタジアムで行われるサガン鳥栖対徳島ヴォルティス。
昨年末の昇格プレーオフを勝ち抜き、
J1初昇格となった徳島を、2年先輩の鳥栖がホームで迎え撃つ一戦は
かなりアツいカードではないでしょうか。
徳島がJFLを駆け抜け、J2へと戦う舞台を移したのは2005年。
J参入初年度は結果として全12チーム中9位という、
昇格チームとしては決して悪くない成績を叩き出した徳島の
わずかに1つ上の順位にいたのが鳥栖。
2部リーグの8位と9位。
当時、両者が置かれていた立ち位置はそういう場所でした。
そんな両クラブが揃ってトップディビジョンを目指し、
J2を席巻したのは今から3年前の2011年シーズン。
共に昇格を懸けて臨んだ最終節。
常に先行されながら、2度のビハインドを追い付いて
勝ち点1を獲得した鳥栖は自力での昇格をその手に。
しかし、徳島は終了間際の90+5分に失点を喫し、
0-1で岡山に敗れたことで昇格の可能性は消滅。
両雄の明暗はクッキリと分かれることになりました。
それから3年。
J1昇格シーズンで5位という素晴らしい結果を叩き出し、
昨シーズンも一時は残留争いに巻き込まれながらも、
見事に2年続けての残留を果たし、
J1に定着しつつある鳥栖。
大分、山形を同クラブ初のJ1に導き、
昇格請負人という期待を背負った小林伸二監督が就任しながら、
一昨シーズンはまったく昇格争いに食い込めないシーズンに。
一転、昨シーズンは中盤戦から一気にギアを上げ続け、
最後は昇格プレーオフという究極の180分間を制し、
鳥栖と同じステージへと辿り着いた徳島。
この両者がJ1開幕戦という栄えある舞台で激突するのは
個人的にもかなり感慨深いものあります。
是非J SPORTSでこの一戦をご覧下さい!