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【golog編集部追記】
味に関する記述はあくまでホルヘ三村氏個人の感想です。
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チョリソとはスペイン語でソーセージのことだ。
 
しかし、中華料理や台湾料理でも腸詰のことをチョリソという。
 
ホルヘが初めてチョリソという名前を知ったのは、30数年前の台湾料理屋でのことだった。
 
したがって、チョリソとは中国語だと思っていた。
 
チンギスハンかシルクロードによって、東から西、
 
あるいは西から東に言葉とともにソーセージ文化が伝わったのかもしれない。
 
 
 
アルゼンチンでも、チョリソは非常にポピュラーな食べ物。
 
植民地時代にスペインから伝わったので他の中南米諸国にもあるが、
 
アルゼンチンとウルグアイのものは特に美味しく大きさも立派だ。
 
とはいえ、炭火で様々な肉を焼いて食べる料理アサードでは、チョリソは一番先に供される、いわば脇役。
 
しかし、これがないと始まらないという、重要な存在でもある。
 
 
 
ホルヘは初めてガスオーブンを使ったとき、試しにチョリソを焼いてみた。
 
しかし、どれくらい焼けばいいのかわからない。
 
皮がパリッとしたので切ってみたら、中がまだ赤い。
 
さらに5分焼いたが、それでも赤い。
 
その後、焼いては切ることをを繰り返していたら、赤いまま炭化してしまった。
 
これは、チョリソコロラドという食紅で赤く染めたものだったのだ。
 
 
 
チョリソはかなり脂っこい。
 
これだけを1本食べるのは、かなりヘビーだ。
 
パンとは相性抜群なので、これをパンに挟んだチョリパンは非常に美味い。
 
丸ごとを長いパンに挟むホットドックグタイプと、縦に切って開いたものを挟むサンドイッチタイプがある。
 
ホットドッグタイプは、丸ごとのチョリソをかじった時の食感と溢れ出る肉汁がたまらない。
 
 
 
このホットドッグタイプは、原宿のフットボール&カフェmfで味わえる。
 
チミチューリという酸味のある薬味が、脂っこさとマッチして美味い。
 
イベントやSC相模原の試合で出張販売することもあるらしい。
 
 
 
東京でチョリパンが食べられるのはここだけかと思っていたが、先日もう1店見つけた。
 
代々木上原のMi Choripanだ。
 
チョリパン専門店で、チョリソも自家製だという。
 
ここのチョリパンはサンドイッチタイプ。
 
あらかじめ丸ごと焼いておいたチョリソを、縦半分に切ってフライパンで加熱して供する。
 
この方法だと脂が抜けるので、ヘルシー志向の日本人向けかもしれない。
 
 
 
ホルヘはお試しということで、ミニチョリパンにサラダとドリングが付いたランチセットを注文。
 
パンの中には、チョリソと定番のチミチューリに加え、サラダとドレッシングが入っている。
 
ヘルシー感が高い。アルゼンチンでは、こんなチョリパン食べたことがない。
 
チョリソとチミチューリだけが普通なので、これは豪華版ということになる。
 
トッピングが豊富なウルグアイのものに近い。
 
 
 
しかしガブリと食いつくと、チョリソの味があまりしない。
 
そのうえ、チミチューリかドレッシングのせいかわからないが、やたらと酸っぱい。
 
チョリソの味が薄いのかと思いチョリソだけ食べたら、そんなことはなかった。
 
思うに、脂っこさを緩和するチミチューリとサラダが、
 
フライパンで脂っ気を抜かれたチョリソにダブルで合わさったため、
 
メインの持ち味が殺されたのだろう。
 
惜しいことだ。
 
しかしランチセットではなく単品で取れば、薬味やサラダなしで食べられる。
 
 
 
チョリパンはアルゼンチンとウルグアイのソウルフードだが、その味は日本人にも絶対受ける。
 
mfに続きMi Choripanも展開を始めたことで、今年か来年にはプチブームが起きる予感がする。
 
 
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About The Author

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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