アルゼンチンに着いてほぼ1か月が経った先日、今年初めてこちらでサッカーをした。
 
仕切り人は日本人の日本語教師で、メンバーは彼の教え子や知人が中心。
 
アルゼンチン人はユニホームの色分けなど無頓着なので、ゲームで敵か味方か分からず苦労することが多い。
 
しかしこの教師の仕切りは完璧で、ちゃんと事前に個別連絡をし、
 
「白系のシャツを持ってこい」「おまえは青系チーム」と調整してくれる。
 
 
 
今回の青系チームは、日本人、日系人、韓国人で固めたアジア選抜(GKを除く)。
 
ところがホルヘは、白系のアルゼンチンチームに入れられてしまった。
 
アジア人が1人多いから誰かが移籍しなければならないが、
 
そこでホルヘが選ばれたのにはわけがあるのだと思う。
 
両チームのバランスを取ったのだ。
 
他の選手が行けばアルゼンチンチームが強くなる。
 
そこで、相手の足を引っ張るようにと、ホルヘが送り込まれたに違いない。
 
そしてこれは絶妙の人選となり、ゲームは3-3の引き分けだった。
 
 
 
今回試合を行ったコートは7人制か8人制サイズだが、我々は9人制で行った。
 
これはホルヘにとってラッキーだった。
 
なにしろ、最近はまるで身体を動かしていない。
 
しかもここ1~2年、体力の衰えが激しい。
 
サッカーに参加する目的は楽しむことだが、それ以上にケガをしないことが最大の目標になっている。
 
そのためには、張り切らないことが大切だ。
 
 
 
激しいプレーやコンタクトは初めから逃げていればいいが、やっかいなのは肉体や筋肉の疲労だ。
 
最後は踏ん張りが利かなくなって転倒したり、些細なことで捻挫や肉離れを起こしやすくなる。
 
ボールに触れないながらも真面目に走っていれば、確実に疲労がたまる。
 
久々のプレーとなる今回は、疲労を避けるために手抜きをすることにした。
 
 
 
5人制や6人制で手を抜くのは難しいが、9人もいれば簡単だ。
 
中に入れば色々と動くことも多いので、右サイドで張っていることにした。
 
これなら体力の消耗が防げる。
 
しかし同じチームに右サイドの専門職がいて、ホルヘに「中へ入れ」としきりに指示を出してくる。
 
ディフェンスをして戻ってくると、そいつが右のポジションに陣取っている。
 
そいつが退いたり切り込むと、ホルヘが再びそこに立つという、不思議なポジション争いを繰り広げることになった。
 
右に張る作戦のおかげで疲労は軽くてすんだものの、その分楽しさも少ない。
 
今後は徐々にコンディションを高め、下手ながらも自分で納得できるプレーを目指したい。
 
 
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About The Author

ホルヘ三村

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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