昨シーズンからJ SPORTSのJリーグ中継に際して、
その中継対象となるどちらかのチームの監督か選手に
Pre-match Words』というインタビューをしています。
少し試合間の日程がタイトであったり、双方のチームがともに遠方だった場合は、
そのゲームの実況や解説をお願いしている方にお話しを伺ったこともありましたが、
基本的には監督や選手に毎週毎週インタビューを繰り返してきています。
 
 
この2シーズンで合計60人の方のサッカーキャリアに迫ってきました。
元々このインタビューを企画した時に1つのコンセプトとして
「肉声を聞いたことのない選手」というものを掲げたので、
基本的には大半の選手や監督が初対面なんですけど、
皆さん非常に協力的に過去の色々な思い出を話して下さるので、
僕もついつい話を聞き過ぎてしまって、
インタビュー時間が1時間を超えてしまうなんてことも少なくありません(笑)
 
 
こちらも失礼のないように相当なリサーチを重ねてからインタビューに臨むので、
まあ相当コアな所を攻めて行きますし、
選手からも「何でそんなこと知ってるんですか?」と気味悪がられることもあるものの(笑)、
それはある意味で褒め言葉だと自分の中でポジティブに変換して、
プロ選手がプロに至るまでのあれこれをお聞きしてきており、
今では自分の中でも1つのライフワークになりつつあるぐらい、
大事にしている仕事の1つであることは間違いありません。
 
 
ただ、少なくない選手が口にしたフレーズの1つにこういうものがあります。
「こんなこと、聞かれたことなかったですよ」。
僕からすると「え?この選手のこのキャリア、メチャクチャ面白いのに…」
というような話を聞いている時に、前述にフレーズを選手から聞いたこともありました。
それって結構もったいないことですよね。
 
 
僕もJリーガーになりたかった時期がありましたし、
Jリーガーという職業に就いている選手には畏怖に近いリスペクトを感じながら常に接しているんですけど、
やはりプロまで辿り着いている選手たちですから、
聞けば聞くほどそれぞれの選手がオリジナルなキャリアを積み重ねてきている訳で、
それを多くの人が知らないままで終わってしまうのはあまりにももったいないなと思うんです。
 
 
今シーズンも残されたインタビューの機会はわずかに7回。
少しでも多くのサッカーファンの皆さんに、Jリーガーの隠されたキャリアや人間性をお伝えするべく、
全力を尽くしたいと思うので、是非そちらにもご期待いただければと思っています!