先週水曜日。相模原のホームゲームに行ってきました!
各種スケジュールとにらめっこしながら、「この日のギオンなら、J2の町田×松本とハシゴできる!」という結論に辿り着き、結構前からこの祝日を楽しみにしていたんです。
 
 
ほぼ1年ぶりのギオン。
前日から「雪が降るかも」なんて情報も入っていましたが、朝の都内は雨こそ降っているものの、そこまでの冷え込みでもなく、2試合分のメンタルを携えて家を出発。
小田急線を乗り継いで、相模大野駅を目指します。
 
 
少なくとも新百合ヶ丘ぐらいまでは雨だったんです。
少なくとも新百合ヶ丘ぐらいまでは。
町田あたりから、文字通りやや雲行きが怪しくなり、相模大野に着く頃には固体に近い液体がチラホラ。
でも、電車を降りた時はまだチラホラだったんです。
ただ、改札を出て、コンコースに出てみると…、完全な雪!しかも吹雪!「ああ、ヤバいな」と。
 
 
でも、Twitterを見ても試合中止を伝える情報はどこにもなく、時間的にもちょうどジャストのタイミングで停車していた“女子美術大学”行のバスに乗り込んではみたものの、発車と同時にフロントガラスへ吹き付ける雪。
その勢い、想像以上。
否応なく車内にも不安が充満します。
でも、僕は「久々に雪の中の試合を見れる!」ぐらいのメンタルだったんです。
まだこの頃は。
 
 
僕の隣には間違いなくギオンに行くであろう、相模原のウェアを着た人が座っていました。
だいたいバスに乗って、スタジアムまでの道のりも半分を過ぎた頃でしょうか。
隣から「おい、マジかよ!」という聞こえるか聞こえないか、ギリギリのラインの呟きが聞こえたんです。
その瞬間。
すぐ悟りました。
ギリギリの呟きの意味を。
 
 
すぐさま車内を駆け巡る情報。
僕もすぐさまスマホで確認し、我々を取り巻く事態を把握します。
その時点でまだスタジアムまでは10分弱。
降りるべきか、乗り続けるべきか。
ただ、乗り続けた先に我々が楽しみにしていた90分間は、もう待っていません。
次々と前者を選択する乗客の皆さん。隣の人も一緒に来ていたもう1人と逡巡を繰り返しながら、コンビニに近いバス停で離脱していきました。
 
 
迷いました。「今ならまだ引き返せる!」「でも、スタジアムまで行ったら何かあるんじゃないか!」。
一応取材という形でスタジアムを訪れる予定だったので、後者に一縷の望みを懸けて結局終点まで乗車。
スタジアムへと足を運んだのです。
 
 
結論から言って、何もありませんでした。
既にメディア受付も撤収済み。
既に相模原の選手も沼津の選手も撤収済み。
一応記者席まで上がって写真を撮ったものの、大したインパクトもない1枚が撮れたのみ。
実質1試合分のメンタルをすり減らし、コートを濡らしながら、再び“女子美術大学”のバス停へと舞い戻り、先ほど通った道のりを相模大野へと帰って行ったのです。
 
 
唯一良かったのは、まさに僕が帰りのバスでグッタリしている頃、何も知らずにタクシーでギオンに向かっていたgol.の社長さんに、中止の情報を教えてあげられたことです(笑)
もう少し自分の中で整理が付いたら、ギオンにリベンジを果たしに行きたいと思っています。