大詰めのコパ・リベルタドーレス ホルヘ三村 2018年10月8日 アルゼンチン, ブラジル, ホルヘ・ミム〜ラ コパ・リベルタドーレスが大詰めに差し掛かってきた。 まずはグループリーグから振り返ろう。 今回強かったのはグループHのパルメイラス。 5勝1分けの好成績で早々と1位抜けを決めた。 これにより割を喰ったのは同グループのボカ。 コロンビアのジュニオールとの2位争いは最終節までもつれ込み、かろうじてベスト16入りを果たした。 グループCではパラグアイのリベルタが躍進。 勝ち点13で1位となり、古豪ペニャロールは3位に沈んだ。 その他は特に番狂わせはなく、首位グループと2位グループに分け、同グループの2チームが初戦で当たらないようにトーナメントが組み合わされた。 グループリーグで勝ち点9と16チーム中ワースト3だったボカだが、さすが強豪だけに立ち直りが早い。 好調だったリベルタを2-0、4-2で一蹴した。 ワースト2のエストゥディアンテスはベスト2のグレミオと当たり、トータル3-3でPK戦まで持ち込むもそこまでだった。 準々決勝4試合は、グレミオ対アトレティコ・トゥクマン、リーベル対インデペンディエンテ、パルメイラス対コロコロ、ボカ対クルゼイロ。 この中で注目されたのはリーベル対インデのアルゼンチン対決の第2戦(第1戦は0-0の引き分け)。 リーベルはこの試合で引き分け以上なら、31戦無敗のクラブ記録に並ぶ。 過去には1922年から23年にかけてのアマチュアリーグ時代と、2014年のラモン・ディアス監督時に31試合負けなしを記録している。 2月24日にアウェイでベレスに敗れたのが最後で、その後は、コパ・リベルタドーレス、国内リーグ、コパ・アルヘンティーナの3大会で20勝10分け。 負けないために重要なのは、なんといっても守備力。 リーベルのそれは強力で、30試合で10失点しか喫していない。 マイダーナ、カスコといったDF陣も強力ながら、なんといっても最大の功労者はGKアルマーニ。 神がかり的なセーブで明らかに5~6失点は防いでいる。 一方のインデは、アウェイのモヌメンタルスタジアムでは2009年10月12日以来リーベルに勝っていない。 ということで縁起を担ぎ、スルガバンクカップを制したときに着ていたグレーのユニホームを使用。 しかしスルガ銀行がスキャンダルの最中のためか効果はなく、リーベルが3-1で勝利。 ちなみにこのスコアは、9年前、最後にインデが勝ったときと同じものだった。 その他の試合は、グレミオとパルメイラスが2勝で勝ち上がり、ボカはホーム2-1の後アウェイを1-1で凌ぎ切った。 この結果、準決勝はリーベル対グレミオ、ボカ対パルメイラスという、共にアルゼンチン対ブラジルの対戦となった。 Tweet