週末の土曜日と日曜日。
あたりまえのように家にいて家族と時間を過ごす日々が続くようになり
半年が経過しようとしています。
 
 
これまでの15年近く。
週末の土曜日と日曜日は
可能な限りサッカーのある場所へ向かい
その時その時の光景を切り取って
映像や文字で必要な方へ伝える日々が
あたりまえでしたが
もう凄く遠い昔のことのような
気すらしてしまっています(笑)
 
 
思ったより平気だったんですよね。
あれだけ見ていたサッカーが
目の前から突然消えてしまっても。
家族でいろいろな所に散歩したりとか
子供とお昼ゴハンを作ったりとか。
その気持ちは今もそんなに変わってないかな。
 
 
ただ、ずっと気になっていた人たちがいました。
今年の高校3年生です。
 
 
いよいよ自分たちの年だと。
2020年は最高の1年にしてみせると。
そう誓った矢先の自粛生活。
彼らの落胆や失望は察して余りあります。
 
 
やり場のない怒りを
やり場のないイライラを
どこに向ければいいかもわからない日々。
ボールを蹴ることも叶わず
仲間と会うことも叶わず
ひたすら状況が変わるのを待ち続ける日々。
 
 
この自粛期間中。
少なくない高校3年生たちに
話を聞く機会がありましたが
一様に現実を受け入れながら
必死に前を向いている様子が
個人的には逞しくもあり、悔しくもありました。
 
 
9月から本格的に
高校年代の各種大会がスタート。
彼らの2020年がとうとう動き出します。
溜めに溜めてきたパワーを
ピッチで解き放つ時がやってくるのです。
 
 
そして、僕の元にも
“あたりまえの週末”が帰ってきます。
 
 
試合の大半は無観客とのこと。
彼らの活躍を形に残せる人は限られています。
 
 
今までこの高校年代の取材を通じて
どれだけ多くのことを
学ばせてもらってきたか。
どれだけ多くの感動を
心に刻ませてもらってきたか。
 
 
恩返しなんて言葉はおこがましいけれど
彼らの活躍を形にする義務があるんじゃないかなと。
 
 
選手のプレーを、声を、
時には映像で、時には文字で。
伝えるべき人たちに伝えなくてはと。
 
 
肩肘張らず、ありのままを。
今の高校生たちをお伝えできるように。
“あたりまえの週末”が今から楽しみです。
また家族には迷惑かけちゃうかなあ(笑)