アルゼンチンリーグ後期は、ロサリオ市のニューウェルスが04年前期以来通算6回目の優勝を飾った。
パラグアイ代表から戻ってきたマルティーノ監督に元代表のマキシ・ロドリゲス、ヘインツェらが加わり、
19試合で40得点という破壊力を魅せつけた。
得点王もチームのストライカー、スコッコが獲得。
2位となったラヌースがアウェイで戦った第17節のエストゥディアンテス戦で、
0-1で負けていたラヌースのサポーターがハーフタイムにヒートアップ。
鎮圧のため警官隊が出動し、至近距離から発射されたゴム弾によりサポーター1名が死亡した。
このため残りの2節はゴム弾の使用が禁止され、アウェイサポーターを入れずに行われた。
今季の最も大きなニュースは、名門のインデペンディエンテの降格だ。
最終節を待たず、第18節のホームでサンロレンソに敗れて決まった。
今季の成績は12位だが、アルゼンチンリーグは3年間の平均勝ち点によるので、過去のツケを精算できなかった。
また名将ビアンチが復帰したボカも最悪のシーズンで、かろうじて最下位を逃れてのブービー。
リーグ終盤には得点源のシルバが公然と監督や役員を批判し、
チーム内はリケルメ派と反リケルメ派で真っ二つになっている。
ビアンチの続投は決まっているが、こんなチーム事情では采配どころではない。
来季も低迷すれば、2年後はボカが降格争いをしているかもしれない。
写真はシルバとビアンチ監督。