まだ夏至前だというのに、昨日は36度を超えた。
その後急激に荒れ模様となり、一部では竜巻が発生して大きな被害が出た。
今さらながら気づいたのだが、アルゼンチン(ブエノスアイレス近辺)では最も暑くなるのは午後4時頃だ。
1日の最高気温はだいたいその時刻に出る。
しかし日本では、午後2時頃が暑さのピークではないのか。
小学生のとき、理科の授業で実際に1時間ごとの気温を測った記憶がある。
たしか生徒が交替で気温係となり、時間になると授業中でも百葉箱(懐かしい言葉だ)へ行って気温を記録。
そして、午後2時の気温が最も高かったことを確認した。
気になってネットで調べてみると、やはりその頃に最高気温となることが多いという。
なぜ、日本とアルゼンチンで違うのだろうか。
その疑問をこちらの人にぶつけると、「それは、北半球と南半球の差だ」と自信を持って答えた。
しかし、「なぜ、北半球と南半球だから違うのか」と追及すると、何も言えなくなってしまった。
アルゼンチン人には、このように、知らなくてもとりあえず思いつきで答える傾向があるので、
頭から信じずに疑ってかかることが必要だ。
そこでまたもネットで調べると、東京とブエノスアイレスでは同じ夏至でも日の出と日の入りの時刻が違う。
東京は午前4時半頃日が出て午後7時頃沈むのに、ブエノスアイレスは午前5時半頃に出て午後8時頃に沈む。
この1時間早い日の出が、暑さのピークを約2時間遅らせていると考えられる。
しかし、なぜ遅れが1時間でなく2時間になるのかは不明のままだ。
世の中には「時計回り」という言葉があり、時計の針は右回りに動く。
機械式の時計が生まれるまで、時計といえば日時計だった。
この日時計が右回りだったため、機械式の時計もそうなった。
しかし日時計が右回りなのは北半球だけ。南半球では逆になるのだ。
証拠写真を撮ろうとネットで検索したところ、コロン劇場の裏手のラバージェ広場に日時計があることが分かった。
さっそく行ってみたが、影を作る突起部分が根元から折れているという無残な姿だった。
しかし、文字盤は健在。中央上部のローマ数字Ⅻ(12)の左にⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと並んでいるのが分かる。
ホルヘの知人が言った「北半球と南半球の差だ」という言葉が、当てはまる場合もあるのだ。