コロンビアガイド1 ホルヘ三村 2014年8月1日 コロンビア, ホルヘ・ミム〜ラ, ライフスタイル 安倍総理が中南米歴訪でコロンビアへ行った。 日本の首相が同国を訪れるのは初めてだという。 今年はW杯に外交と、日本とコロンビアは縁がある。 一般の人は観光で南米に行っても、ペルーの遺跡やイグアスの滝、ブラジルのサンバ、 アルゼンチンタンゴなどを目的にすることが多く、コロンビアまでは足を運ばない。 しかし、これまではそうだったものの、今後はどうなるかわからない。 日韓W杯のとき、トルコ代表のイルハンがイケメンということで大人気となり、 それがきっかけで女性の間でトルコブームが沸き起こり、恋人を探しに多くの人がトルコへ旅立った。 ネットで「ハメ様」という言葉を見たから、きっとハメス・ロドリゲスも大人気になっているに違いない。 となると、コロンビアまで行く女性も出てくるだろう。 しかし実は、コロンビアは美女の産地なのだ。 古くから「中南米の3C」とか「南米のABC」には美人が多いといわれている。 3Cはコロンビア、コスタリカ、チリで、ABCはアルゼンチン、ブラジル、コロンビアと、 どちらにもコロンビアは入っている。 したがって、美女を求めてあちらへ渡る男性も出没するに違いない。 そこで折を見て、というかネタが切れたときに、コロンビアガイド的なことを書こうと思う。 今回がその第1回目だ。コロンビアといっても広いが、基本は首都であるボゴタの情報と考えてほしい。 空の玄関口はエル・ドラード国際空港。 コロンビアには黄金郷(エル・ドラード)伝説があるので、この言葉はよく使われる。 出口付近には客引きをしているタクシー運転手がいるが、安全のためこういうのは避けたい。 揃いのジャンバーを着たタクシー案内係がいるので、彼らについていけばいい。 タクシーはすべて黄色なのでわかりやすそうだが、空車の表示がない車がほとんどなので、 道で拾うときは、とりあえずすべてのタクシーに手を挙げる。 また屋根の上のタクシー灯もなかったり非常に小さいので、夜間はつかまえるのに苦労する。 もっとも安全を考えるなら、流しのタクシーは使わず、無線タクシーを呼んだ方がいい。 庶民の足はバスだ。 はじめは少し手強いが、すぐに慣れる。 バスには民間の路線バスと公営のものがあり、ここでは民間のものについて説明する。 料金は車両の良し悪しや昼と夜で若干違うものの、だいたい1500ペソ。 1ペソが約0.05円なので、約75円といったところ。 停留所はあってなきがごとくで、手を挙げればどこでも停まってくれる感じだ。 車両は中型と小型が主流で、前から乗って後ろから降りる。乗ったらすぐ運転手に金を払う。 するとここからが名人芸。 発進、ギアチェンジ、車線変更をしながら、運転手が巧みに釣銭を勘定して渡してくれる。 ホルヘがバスを利用するのは、これを見たいがためでもある。 したがって、わざと高額紙幣で払ったりする。 しかしたまに金勘定をする助手が乗っているバスもあり、そのときはがっかりする。 降りるときは日本同様ブザーを鳴らす。 しかしこのボタンが後方の降車ドアにしかない。 ラッシュのときは、そこまでたどり着くのが一苦労だ。 コロンビアの道路は南北に走るものがCARRERA(カレラ)、東西に伸びるものをCALLE(カジェ)と呼ぶ。 そしてそのすべてに番号が付けられている。 カレラは東から順に番号が大きくなり、カジェは南からの順番だ。 カレラもカジェもCではじまりややこしいので、カレラがK、カジェをCLと略す。 もっともメインストリートには番号以外に名称もついており、 例えばアベニーダ・ヒメネスとカジェ13は同じ通りだ。 バスのフロントガラスには、どこを走るか書かれたボードがある。 「K7 CL127 UNI CENTRO」と書かれていれば、カレラ7をまっすぐ進み、 カジェ127を曲がりウニセントロというショッピングセンターへ行くという意味。 料金が安いのだから、とりあえず目的地の方向に行くバスに乗り、何度か乗り換えれば近くまでは行ける。 はじめから尻込みしていると慣れることはできない。 運行ルート表示ボードはフロントガラスの内側なので、反射で読みづらかったり、 夜は暗くてほとんど見えない。 バスが来たら手を挙げて減速させ、それでボードを読むという図々しさも必要だ。 Tweet