新ルール

ブラジルの優勝で幕を閉じたコパ・アメリカ。 準決勝でそのブラジルに敗れたアルゼンチンのメッシは、母国メディアのインタビューで、「不正だらけ。この大会はブラジルが勝つように仕組まれている」とCONMEBOLを痛烈に批判。 しかしこれが問題視され、最長で2年間の出場停止処分が下されるのではないかと心配されている。     それはさておき、今大会は新ルールが適用されたので、その主な改正点を記してみる。   ①...

準々と準決

コパ・アメリカの準々決勝は、アルゼンチンがベネズエラを2-0で下した以外は、いずれも0-0からのPK戦で、ブラジル(対パラグアイ)、チリ(対コロンビア)、ペルー(対ウルグアイ)が勝ち上がった。 そんな中、チリに思わぬ事態が発生した。 チリは自国開催の2015年大会でコパ・アメリカ初優勝を飾り、翌年の100周年記念大会も制覇。 これまでコパ・アメリカ3連覇はアルゼンチンが18回(1945年)~20回(47年)に達...

日本敗退

チリ戦はパルティダッソ(好ゲーム)、ウルグアイ戦はそれを上回るパルティダッソ、そして最後のエクアドル戦は前の2試合と比べるとスピード感に欠けたものの、終了間際のお互いのシュート合戦は手に汗を握った。 エクアドルは太平洋側の平地と山岳地帯、さらにアマゾンのジャングルと三つの地域に分かれている。 この中で人口が集中しているのは平地と山岳地帯。 港湾都市のグアヤキル、標高2800メートルの首都キトなどがその代表格。 ...

パルティダッソ

前回、コパ・アメリカに出場している日本代表は、できるだけ早く敗退してもらいたいと書いた。 これは、フロックで好成績を残してしまうと、五輪のための強化に悪影響を与えるとの思いからだ。 実力以上の成績を上げて慢心するのは最悪のシナリオだ。 現在の力量に相当する結果で大会を終え、この貴重な参戦の中から多くのものを学び、できることなら将来への明るい可能性を示してもらいたいと思っていた。     チリ戦は、まさにそ...

コパアメリカ開幕

いよいよコパ・アメリカが開幕。 今回は日本代表が出場するので、日本から多くの報道陣がやってくるためホルヘはお休み。 分をわきまえて、大手メディアと張り合う気はサラサラない。 そして日本代表にも、間違ってベスト4以上になどならないことを期待している。     南米の強豪がしのぎを削る大会で、ほんの30年ほど前から本格的にサッカーを始めたような国の、しかも若手チームが好成績を残すのは正しい姿ではない。 奇跡...

新チャンピオン二つ

先週はアルゼンチンに二つのチャンピオンが誕生した。 まずは5月30日。 大会はレコパで、コパ・リベルタドーレス王者のリーベルとコパ・スダメリカーナ覇者のアトレティコ・パラナエンセが対戦した。 ホームでの第1レグを1-0としたA・パラナエンセが逃げ切りを図ったが、64分にPKで失点。 1-1のまま延長突入かと思われた90分、プラットが左からのクロスに合わせてリーベルに値千金のゴールをもたらす。 A・パラナエン...

審判経験

30年ぐらい前のことだが、取材に行ったある中学年代の全国大会で審判員になるという珍しい経験をした。 全国大会の審判員は、主審が1級で線審(現副審)が2級というのが当時の基本。 これに、1級候補の2級や2級候補の3級が加わることもあった。 ホルヘは、ただの3級だった。 一時は上級審判を目指そうともしたが、小学生のサッカーチームの指導に携わってからはそちらに専念。 上を目指す審判員には、試合の割り当てがバンバン...

勝ち点率

アルゼンチンリーグでの降格の決定は、プロメディオスというシステムよって行われている。 プロメディオというのは「平均」のことで、つまり1年だけでなく複数年の平均成績によって順位付けされ、その下位チームが降格となるのだ。      プロメディオは、勝ち点を試合数で割ることで算出される。 したがって1試合平均の勝ち点なので、「勝ち点率」と呼ぶこともできる。 18/19年スーペルリーガ終了時でプロメディオの首位は...

カード詐欺

東京の老母に、「詐欺の電話に気をつけろ」と口を酸っぱくして言っていたが、なんと自分が引っかかってしまった。 3日前の夜8時過ぎにケータイが鳴った。 出ると、正確にホルヘのフルネームを言った後、「VISAカードからのお知らせです」という。 まず、「次の番号をメモしてください」といい、0800で始まるフリーダイヤル番号を伝えてきた。 不審なことがあった場合、たとえば、1000ペソの買い物しかしないのに2000ペソ...

議員暗殺未遂

5月9日午前7時前、アルゼンチンの国会前広場で衆議院議員が銃撃された。 議員は重体で、一緒にいた彼の補佐役は即死。 殺傷事件の多いアルゼンチンでも、国会前で議員が撃たれるというのは前代未聞クラスの重大事件だ。     アルゼンチンは日本より日の出が遅く、朝7時でも薄暗い。 日中は賑やかな国会前も、まだ閑散としている。 速報ニュースで伝えていた目撃者や関係者の話によると、議員と補佐役は散歩中、駐車していた...