生まれて初めて、大相撲を観に行って来た。
 
小学生のころは、夏休みなどに自転車に乗って
 
当時の二子山部屋と花籠部屋の朝稽古を見学に行ったが、
 
今はまったく相撲に興味がない。
 
しかし、日本人として一度は国技を生で観ておくべきだ、
 
という考えが突如沸き起こり、それを実行することにしたのだ。
 
 
 
そもそもそんな動機だから、高いチケットを買うつもりはない。
 
ネットで調べたら、2100円の自由席があった。
 
平日の11日目なので、早めに行けばこれがゲットできるはずだ。
 
しかし午後1時に着くと、自由席は午前10時50分に完売し、
 
次ぎに安い3600円のイス席Cも残り僅かだという。ホ
 
ルヘが買ったイス席Cの13列は、自由席と1列違いでイスの作りも同じ。
 
これで1500円も違うのだから、すごく損をした気になった。
 
 
 
ほぼ2階最後列なので土俵までは遠いが、力士同士がぶつかる音が聞こえ、それなりに臨場感はある。
 
売り切れたはずの自由席も、売り切れ間近だったC席もガラガラ。
 
土俵に近いA席やB席へ勝手に移動して観ているようだ。
 
3時頃から団体客が何組も入って来たものの、
 
最後まで2階席は空席が目立ち、相撲人気が回復していないことをうかがわせた。
 
 
 
1時から6時までそこにいてもあきるので、館内の探索に出かけた。
 
すると、地下の大広間で八角部屋のちゃんこ鍋が食べられる、という案内を発見。
 
早速行ってみた。一杯250円で味も良かったが、
 
会場で「八角部屋のちゃんこの素」というパックが売られているのに気がついた。
 
250円を払って食べていたちゃんこ鍋は、この市販品で作られたものなのだろうか。
 
係員に訊いてみると、この場で提供するちゃんこ鍋は八角部屋のレシピ通りに大鍋で作ったもので、
 
パックはそれを家庭でも食べられるようにしたものだ、と説明された。
 
 
 
続いて博物館へ行ったが、ここは歴代横綱の写真や化粧まわしが展示されているだけで、何の工夫もない。
 
ボカのミュージアムの方が100倍立派だ。
 
 
 
再び席に戻ると、ちょうど十両の土俵入りだった。
 
携帯ラジオを持っていたので、AMのNHKを聞こうとしたが電波が届かない。
 
そこでFMを試すと、英語の相撲甚句が聞こえた。
 
しかし、何度もそれを繰り返すだけ。83くらいにすると、相撲中継が入って来た。
 
これは「どすこいFM」というそうで、おそらく館内専用放送だろう。
 
そのせいかNHKの放送よりくだけていて、解説の親方がいろいろな裏話をして楽しかった。
 
 
 
取り組みの中には思わず拍手するような好一番もあったが、トータルでの感想は「退屈」の一語。
 
それも、このブログのためにネタを探したり写真を撮ったうえでのことなので、
 
純粋に観戦していたら寝ていただろう。
 
 
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About The Author

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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