いよいよ1試合を残すのみとなった2012年のJ1リーグ。
前節でサンフレッチェ広島が初優勝を決め、
就任1年目の森保一監督がビッグアーチの空に舞いました。
そんな歓喜とは対照的なのが、
こちらも熾烈を極めている残留争い。
17位のアルビレックス新潟が37ポイント、
16位のガンバ大阪が38ポイント、
15位のヴィッセル神戸が39ポイント、
そして14位のセレッソ大阪が41ポイント。
4ポイント差の中にひしめく4チームの内、
2つが残り、2つが落ちることになる正真正銘の最終戦。
おそらくサポーターの皆さんも
落ち着かない1週間を過ごしていると思います。
引き分け以上で自力残留を決められるC大阪。
今シーズン完全に覚醒した柿谷曜一朗を筆頭にして、
山口螢、扇原貴宏、杉本健勇ら五輪出場組など
有望な若手が顔を揃えるチームだけに、
ホームで川崎を下して、来季のステップにしたい最終節に臨みます。
残り3試合で監督交代の荒療治に出た神戸。
後任の安達亮監督は元々ヘッドコーチを務めており、
選手からの人望も厚い熱血漢。
大量補強でアジアを目指した当初の目論見は大きく狂ったものの、
何が何でもJ1残留だけは勝ち取りたい所です。
誰もが驚くような低迷から、結局抜け出せなかったG大阪。
西野体制の終焉が崩壊の序章となってしまいました。
シーズン途中に加入したレアンドロと家長昭博の決定力に
何とか救われてきた感が強く、決してチーム状態は良くありません。
ガンバキラーの前田遼一を抑え切れるかどうかが、最終戦のポイントです。
こちらも監督交替を経ながら、なかなか浮上し切れなかった新潟。
勝利以外は降格だった前節で仙台相手に執念の勝ち点3奪取。
苦しい状況は依然続きますが、奇跡を起こす舞台は整ったでしょうか。
最終節の舞台はビッグスワン。
果たして90分後に待っているのは歓喜か、それとも…
4分の2を決めるファイナルバトル。
最終節は12月1日15時30分、運命のキックオフを迎えます。