3月22日に原宿のmfでトークショーを行った。
お店からこの企画を打診されたとき、ホルヘはひとつだけ条件をつけた。
それは、呑みながらやらせろ、というか、事前にも呑ませろ、ということだ。
とにかくアガリ症なので、シラフでは大勢の前で上手く話せない。
そこで、自分のためというよりも、お客のためにも酒を入れた方がいいと判断したのだ。
トークの出来不出来とは別に、お客の入りも気になった。
ガラガラでは格好がつかない。
正式決定から開催まであまり時間がなく、告知が広まらない可能性が高かった。
そこで、いざとなればホルヘの知人やサッカー仲間を動員しようと画策。
しかし知っている人がいるとかえってやりにくいので、動員は最後の手段。
「予約が少なければ、前日に連絡するから来てくれ。そうでなければ来ないでくれ」という
ヘンテコなお願いをした。
フェイスブックとかツイッターの効果は凄いもので、
「トークショーやるんだってね」などという連絡が知人から何件か入るほど。
そんなこんなで、ありがたいことに動員なしで満席になった。
当日は、司会役のアリサカ氏との打ち合わせやセッティング準備のため、1時間半以上前に会場入り。
そして開始予定時刻(20時30分)の1時間前からドーピングに取りかかる。ようするに、呑み始めたのだ。
この日のドーピング剤は、ホルヘの希望でウィスキー。
用意してくれたのはカティーサーク。
初めは店の人がジガーカップで計量して使って作ってくれたが、グラスが大きいので
65ml入れても水割りにすると酒の味を感じない。
そこで、勝手にボトルから注ぎ足した。
習慣的に水割りの濃さは色で判断するのだが、カティーサークは他のウィスキーより色が薄いので調整が難しい。
いよいよ本番がスタート。
紹介されて客の前に出ても、まったく緊張しない。
「よし、ドーピング成功」と喜んだのもつかの間、話し出したら呂律が回らない。
色の濃さを読み違え、アルコールを摂取しすぎたらしい。
さらに予定以上にハイになったので、本来はアリサカ氏と掛け合いをするはずだったのに、
完全な独り舞台になってしまった。
これでは、単なる酔っ払った話上戸だ。
しかし会場の反応はまずまずだったようで、この分なら、また声が掛かりそうだ。
そうなったら、今度はアルコールコントロールを完璧にやりたい。