本日(7/13)、J SPORTSがJ1のLIVE放送カードとしてお届けするのは
昇格組対決となったヴァンフォーレ甲府と湘南ベルマーレの一戦。
一見渋いチョイスのように見えるかもしれませんが、
私は確信を持って小瀬からお届けするこのゲームをオススメします。
2009年11月21日。長かったJ2も残すはわずかに3試合。
甲府4位、湘南3位で迎えた第49節。
勝ち点は共に91。得失点差でわずかに湘南が1上回るという、
恐ろしく拮抗した状況下で訪れた昇格争い直接対決。
戦前の予想に違わぬ凄まじい展開となったゲームは、
開始10分間でアウェイの湘南が2点を先制するも、
25分に1点を返した甲府が後半は押し気味にゲームを進め、
62分にとうとう同点ゴール。スコアを振り出しに戻します。
白熱の一戦もドロー決着濃厚と思われた、
後半アディショナルタイムに訪れた決着の瞬間。
湘南のラストチャンス。
クロスバーに当たったボールが選んだのは、
9年間に渡って“J2のベルマーレ”を支え続けてきた坂本紘司。
利き足の左足から振り抜かれたボールは、
サポーターの目の前に立つゴールネットを揺さぶります。
ファイナルスコアは2-3。
この勝利を経た湘南は、最終節でも奇跡的な逆転劇を繰り広げ、
11年ぶりのJ1復帰を果たすことになりました。
2012年10月14日。
甲府首位、湘南2位で迎えた第38節。
引き分け以上で甲府の昇格が決まるという一戦も手に汗握る好ゲームに。
28分に先制したのは湘南。
50分に追い付いたのは甲府。
直後、51分に突き放したのは湘南。
62分に得点ランキング首位を独走していた
ダヴィのゴールで追い付いたのは甲府。
ホームで昇格を決めたい甲府と、
目の前での歓喜は阻止したい湘南が
最後の1秒まで足を止めることなく戦い続けた
激闘の帰結は2-2のドロー。
甲府が1年でのJ1復帰を手中に収め、
首位相手に互角以上の内容を披露した湘南は、
結果的に最終節で劇的な逆転昇格を勝ち取ることになりました。
共に現地取材していたこの2試合は、
個人的にもJリーグ取材歴の中で屈指の
印象に残るゲームだったこともあり、
「小瀬での甲府対湘南は間違いなく好ゲームになる」という法則が、
私の中では勝手に出来上がっています(笑)
キックオフは18時34分。今節は是非この昇格組対決に注目してみて下さい!