15日にW杯南米予選の最終第18節が行われ、
1位から4位に入ったアルゼンチン、コロンビア、チリ、エクアドルが出場権を獲得。
ウルグアイは5位で、またもやプレーオフを戦うことになった。
コロンビアは1998年フランス大会以来の返り咲き。
引き分けで予選突破となる第17節では、ホームでチリに前半0-3とされるが、
奇跡の同点劇で念願を果たした。
コロンビアとエクアドルは隣国で何かと縁が深く、国旗の色も同じ(エクアドルは紋章入り)。
したがって、国旗からデザインしたユニホームもシャツが黄色、パンツ青、ストッキング赤と同じだ。
エクアドルのW杯初出場は2002年の韓日大会なので、今回は晴れて兄弟国揃っての参加となる。
以前、「ペルーの源三」というタイトルで書いたペルー代表GKのディエゴ・ペニーが、
第17節のアルゼンチン戦でゴールを守った。
彼はキャプテン翼の若林源三が好きで、自分の名前を尋ねられると、
「ワカバヤシ ゲンゾウ デス」
と答えるギャグを持っている。
チョンボも多いが197センチメートルの長身でハイボールに強く、今予選のウルグアイ戦では、
フォルランのPKを止めて勝利に貢献したこともある。
また、なかなかのイケメンだ。
アルゼンチンのサポーターは、新しい応援(相手をけなすことも含む)スタイルを生み出すのがうまい。
相手GKがゴールキックを蹴るとき、助走に合わせて「ウー」とブーイングのようなものを浴びせ、
キックと同時に「プット」と叫ぶ。プットは男娼のこと。
それも女性客より男性客を相手にするというニュアンスが強く、要するにオカマの男娼。
相手をバカにしたり侮辱するときオカマ扱いすることが多いが、プットはその中の上級バージョン。
このスタイルは、ボカがコパ・リベルタドーレスで強かった頃生まれた、もしくは流行った。
ボカのサポーターが、ブラジルやメキシコチーム相手によく使い、今では中南米に広まっている。
しかし、逆にアルゼンチンでは最近あまり聞かない。
ところが、その「ウー、プット」が、ペルーの源三相手にさく裂した。
試合はプレースしたボールが転がるほどの強風の中行われ、しかもペルーが先制した。
このため風の影響や意図的な時間稼ぎで、ゴールキックを蹴るのが遅かった。
そしてイラついたサポーターが久々にこの罵声を浴びせかけたのだ。
このコールは、アルゼンチンがラベッシの連続ゴールとパラシオの追加点で3-1とし、
ゴールキックが早く行われるようになっても続いた。
ペルーの源三は長身のため華奢に見え、ブラウン系の髪は長めにカットされている。
さらに助走のときやや猫背になり、それが弱々しい印象を与える。
要するに、プットのイメージに当てはまってしまったのだ。
ペニーにとっては、まったくの災難。
今後はプットと呼ばせないよう、ヒゲでもはやしたらどうだろうか。