危険なゴルフコース ホルヘ三村 2013年11月15日 アルゼンチン, ホルヘ・ミム〜ラ, ライフスタイル 先日、MULTI MARという海運会社主催のゴルフ大会があった。 取引先を招待しての接待なので、グリーンフィーはもちろん呑み食いもすべてタダ。 なんでもこの会社、以前は日本の海運大手の支社だったらしい。 その関係で取引先には日本企業が多く、知り合いの日系人社長も顧客になっている。 大会は通常のメダルプレー(個人戦)の他に4人1組のグループ戦もあり、その頭数合わせでホルヘも呼ばれたのだ。 そして、我がグループは2位という好成績を挙げた。 しかし、個人戦の表彰式でおかしなことがあった。 「女性の部の優勝は、ネット76のセニョーラ○○」と司会者が告げ、その女性に賞品が贈られた。 しかし我がグループの女性が、「私、ネット75なのに、なんで優勝じゃないんだろう」といってきた。 そういえば、たしかに彼女のネットは75打だった。そこで主催者にクレームを入れると、 「いや、75打はなかった。ちゃんとカードを提出したのか」と強気の答弁。 もちろん、カードは提出している。一体、どういうことなのか。 この女性はミツエという日本人。 自分のカードには「○○MITSUE」と氏名が記されていたが、 日本人の名前に馴染みのないアルゼンチン人にすれば、名前で性別が判断できない。 それで、彼女のカードは男性の部に入れられてしまったのだ。 公式ハンディを持っているゴルファーには登録番号があり、それもカードに記入される。 その番号から性別は分かるのだが、招待コンペだったのでそこまでチェックしなかったようだ。 この大会が行われたコースはエセイサ国際空港の近くで、鉄道のウニオン・フェロビアリア駅から徒歩0分。 サッカー同様、ゴルフもイギリスの鉄道関係者によってもたらされたので、古いコースは駅に近いことが多い。 しかし、ここはいかにも近すぎる。 フェアウェイのすぐ横が線路で、OBを打てば列車直撃の可能性大だ。 アルゼンチンには、このような危険なコースが多い。 以前行ったところは、フェアウェイのすぐ右が高速道路になっていた。 当時はフェイスが開いたまま打っていたので、ティーショットでも右方向に高いボールが飛び出し、 それがさらにスピンによって右へカーブして行くことが多かった。 一応フェンスはあるものの、ホルヘの球筋を防ぐ効果はない。 バシッと打ったボールが右方向へ上がりフェンスを超え、高速道路上でコーンと快音を残して跳ねた。 もし高速で走っている車のフロントガラスにでも当たれば、大事故になりかねない。 それ以来、怖くてそのコースには行っていない。 Tweet