鰻バカ ホルヘ三村 2015年9月4日 アルゼンチン, ホルヘ・ミム〜ラ, ライフスタイル 猛暑だった日本も、9月に入り少しは過ごしやすくなったのではないだろうか。 ホルヘは、もう何年も夏の時期に日本にいない。 日本だけでなく、暑さが本格的なる1月前に帰国するので、アルゼンチンの夏も経験していない。 2か国を行き来して、秋、冬、春の3シーズンで1年を過ごしている。 日本の夏といえば鰻。 ホルヘの大好物だ。 しかし、別に夏でなくても鰻は旨い。 シラスウナギの激減により値段が高騰し、元から高いものがさらに高くなってしまった。 それでも、日本にいれば、金さえ払えば食べられる。 しかし、アルゼンチンでは入手困難。 昨年、日本を出発する前、ホルヘの鰻好きを知っている知人が、 「うなぎふりかけ」なるものを餞別でくれた。 これは国内産の鰻を加工したもので、静岡の聞いたことないメーカーが生産しているもの。 封を開けると、プーンと鰻の蒲焼の香ばしい匂いがする。 これは期待できそうだ。 裏面の注意書きには、「鰻の小骨が気になることがあるのでご注意ください」と書いてある。 いかにも、丸ごと粉砕したかのようで、期待はさらに高まる。 実際に食べてみると、ガリガリとした食感の小骨が、予想以上に気になる。 これは、食べづらい。 さらに食欲を誘った香も、口の中に入れると生臭さと泥臭さに変わる。 これは鰻が本来持っているものだろうが、このふりかけでは、それらが前面に出てきてしまう。 結論をいうと、全くの期待外れだった。 今年の出発前、持って行く日本食材を買いにスーパーへ行くと、 「これぞうなぎ」と書かれたふりかけを発見。 製造元は永谷園。大手メーカーの永谷園がすることなので、 先のふりかけを改良し欠点をなくしたものだと思い、すぐに購入した。 そして、今日それを食べた。 よく読まなかったホルヘが悪いのだが、これは鰻とは別物だった。 単に鰻エキスを使用しているだけで、主原料は大豆たんぱく。 エキスの量も少ないようで、鰻らしい香もない。 ただ大豆たんぱくでできているフレーク状のものは、サクサクとしていい食感だった。 2連連続して鰻ふりかけで失敗したが、来年に向けて名案を思いついた。 それは、両方のふりかけを混ぜること。 絶妙のバランスでブレンドすれば、両者の欠点を補って鰻らしくなるような気がする。 今のところの勘では、静岡産1に対し永谷園2だと思うが、果たして黄金比率は何対何なのであろうか。 Tweet