W杯南米予選の第1,2節を観て、サッカーバブルはそろそろ終わるのかな、と感じた。
ロシアへ向けてスタートを切る大事な試合だというのに、どこのスタジアムも観客が少ないのだ。
アルゼンチン対エクアドルにいたっては、半分程度の約35,000人しか入らなかった。
写真はエクアドルのゴール後のものだが、バックスタンドにも空席が目立つ。
この試合に関しては、人気者のメッシが負傷で不在なこと、格下相手で楽勝が予想されたことから、
サポーターの観戦意欲が下がったと考えられる。
前回までの予選でも、初戦のボリビア戦は空席が目立っていた。
しかし他の国でも観客が少ないのは、サッカー離れが始まったからかもしれない。
第2節のパラグアイ対アルゼンチン。
パラグアイ国民にとってアルゼンチンは特別な存在。
古くは交戦国であり、現在でもアルゼンチン人は何かとパラグアイを見下している。
その相手にサッカーで勝つことは、彼らにとって何よりの喜びだった。
しかしこのカードですら、収容人員40,759人に対して協会発表の有料入場者数は20,676人。
ほぼ半数しか売れていない。
テレビで見る限りもっと入っていたが、それはスポンサー絡みの招待客が多かったということだろう。
観客が入らない大きな理由は、チケット代が高騰したこと。
アルゼンチンのバックスタンドは1万円以上。
現地の物価で考えると、ここ一番の試合でなければ二の足を踏む価格。
初戦の不入りを問題視した協会は、次戦の第3節を地方で開催することを考えた。
めったに代表戦の行われない地方なら、チケットが売れる可能性が高いからだ。
しかし次の相手はブラジル。
南アW杯予選では、マラドーナ監督がブエノスアイレスのリバープレート・スタジアムを嫌い、
コルドバに会場を移した。
ブエノスで試合を行えば、代表の練習施設からスタジアムまでバスですぐに着く。
しかしコルドバにしたことでチームは前日に移動することとなり、地の利を生かせず1-3で敗れている。
同じ轍を踏まないため、またブラジル相手の南米のクラシコなら観客も入るだろうということで、
会場は変更しないことで落ち着いた。
ブラジルはネイマールが復帰するが、メッシはまだ無理。
さらにその直後にはアウェイでのコロンビア戦が控えている。
こちらも、これまで欠場していた”ハメス”・ロドリゲスが加わる。
ということで、アルゼンチンの2連敗、4試合消化で勝ち点1ということも起こりうるのだ。
そうなると面白いので、ホルヘはアルゼンチンの連敗に期待している。