ホルヘ無駄足 gol.スタッフ 2016年11月10日 アルゼンチン, ホルヘ・ミム〜ラ アルゼンチンリーグはエストゥディアンテスが好調で首位を走っている。 前節はそのエストゥディアンテスとリーベルの好カードがあった。 その週の水曜日、新聞の小見出しに「RIVER vs ESTUDIANTES, SABADO 16:00」と書かれているのを見た。 土曜日の16時開始ということだ。 アルゼンチンでは金曜日から月曜日にかけてリーグが行われ、試合日時はその週の火曜日の夜の会議で決定する。 したがってマスコミで流れるのは翌日の水曜日になる。 翌週末はW杯予選のためリーグはお休みで次節は18日(金)~21日(月)に組まれるはずだったが、ベレス対デフェンサ・イ・フスティシアの試合のみ、スタジアムでコンサートを開催する都合により13日の日曜日に行われると、その週の水曜日に報道された。 コンサートの日程などかなり前から決まっているのに、試合日時の決定はいつも直前になる。 サポーターは週末の予定が立てにくいと思うのだが、特に不満の声はないようだ。 さて、ホルヘはリーベル対エストゥディアンテスを取材すべく、リーベルのスタジアムへ向かった。 以前はバスで行くことが多かったが、最近は地下鉄を利用している。 コングレッソ・デ・トゥクマン駅から1.5キロメートルほど歩くのだが、どういうわけかサポーターらしき人の姿がない。 これはおかしい。 本当は6:00PMだったのに16:00と思い込んだのか。 この手の間違いは、よくある。 スタジアムに近づくと、いつものように鉄柵でゲートが作られ、警備員も大勢配備されていた。 「やはり時間の読み間違いだった」と確信し、「どうやって時間を潰そうか」と考えながら、プレスカードを提示してゲートを通ろうとしたら、警備員に止められた。 「ここは通れない」という。 「プレスだ。試合の取材に来た」というと、「今日はコンサートで試合はない」と衝撃の言葉が返ってきた。 なんでも、ガンズ・アンド・ローゼスとかいうロックバンドのコンサートが開催されるため、試合はウラカンのスタジアムで行われるのだという。 リーベルのホームゲームだから当然ここだと思い、会場を確認しなかった。 何と間抜けな話だ。 これからウラカンのスタジアムへ行けば後半には間に合うが、心が折れ、明るいうちからヤケ酒に突入したのだった。 エストゥディアンテスはこの試合を引き分けて首位をキープ。 勝ち点5差でボカ、サンロレンソ、ニューウェルスが追っている。 一応優勝争いをしているボカだが、昨シーズンは低迷しコパ・アルヘンティーアでは準決勝で敗れたため、来年はコパ・リベルタドーレスにもコパ・スダメリカーナにも参加できなくなった。 テベスも今季限りが濃厚で、ボカサポーターの気分は憂鬱だ。 前々シーズンから一挙に10チーム増やして30チームとなったアルゼンチンリーグ。 一度は2月スタートにしたものの、再びヨーロッパに合わせるため今年の上半期は15チームずつ2グループに分けた変則システムで消化。 8月末から今期はスタートしてやっと軌道に乗ったと思いきや、2019年からまた20チームにするという。 しかも、CONMEBOLで主流の2月スタートにまた戻すそうだ。これほどコロコロ変わるリーグは、世界でも稀だろう。 Tweet