アルゼンチンの独立記念日である7月9日という意味のヌエベ・デ・フリオ大通り。
現在は中央部にバスレーンが走り、安全地帯を含めた道幅は110メートル。
両側には側道があり、片方はカルロス・ペレグリーニとベルナルド・デ・イリゴージェン、逆側はセリートとリマという名前。
なぜ片方の側道に名前が二つあるかというと、リバダビアという通りを境に道の名前が変わるから。
しかしヌエベ・デ・フリオは、リバダビアを交差しても同じ名前が続く唯一の通りだ。
 

 
 
 
側道、安全地帯、ヌエベ・デ・フリオ、バスレーン、ヌエベ・デ・フリオ、安全地帯、側道とミルフィーユ状になっており、一般的には側道を含めてヌエベ・デ・フリオと認識されている。
そしてその全幅は140メートル。
「世界一広い道路」としてギネスブックに認定されていたが、2006年に王座陥落。
新たな世界一となったのは、ブラジルの首都ブラジリアにあるエイソ・モヌメンタル。
その幅はなんと250メートルだという。
 
 
しかしアルゼンチン人だけでなく、このギネスの決定には異議を唱えるものが多い。
というのも、このエイソ・モヌメンタルは一般道と高速道路への進入路と緑地が合わさったものだから。
高速へ進入路はグルリと丸くなったものなので場所を取る。
「世界一広い道とは一般道の比較であり、高速道路を含めるのはおかしい」という声が強い。
高速問題もさることながら、そもそもこの道は全幅250メートルのうち200メートルくらいが緑地なのだ。
札幌の大通公園のように中央に緑地公園を配した通りもあるが、200メートルが緑地というのは行き過ぎだ。
これを1本の道と認定するとは、ギネスブックもどうかしている。
エイソ・モヌメンタルの写真は是非wikipediaでご確認ください。


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ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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