なんとかアルゼンチンは予選を突破した。
ホルヘはプレーオフを取材したかったので5位になって欲しかったが、予選敗退するよりよかった。
アルゼンチンはキトで全然勝てていないし、メッシも高地での戦績は2分け3敗と苦手にしている。
 
 
今予選のアルゼンチンは点が取れず、17試合で16得点だった。
1試合1得点以下だ。
エクアドル戦は開始1分で失点を喫した。
苦手な高地で、得点能力の低いアルゼンチンが、ここから逆転するとは思えなかった。
よくて引き分け、負けても当然という感じだった。
それを、W杯予選で初めてのハットトリックを決めて逆転勝ちしてしまうのだから、メッシというのは本当に桁外れの選手だ。
 
 
この試合は日本時間の午前8時半キックオフ。
結果を受けて、二つの媒体から依頼されていた原稿を仕上げることにしていた。
締め切りの時間的には、十分余裕がある。
ところが、前日になってあることを知り、それを実行することにした。
あることとは、衆議院議員選挙の期日前投票だ。
 
 
期日前投票は区内のいくつかの施設で行えるが、それは来週からだと思っていた。
たしかに各施設で投票できるのは来週からなのだが、区役所での投票は11日からできるのだという。
元々選挙好きなのに、日本にいないことが多いため投票できないホルヘが、これを見逃すわけがない。
そんなこんなで区役所へ行ったので、原稿は危うく締め切りに間に合わないところだった。
 
 
そして翌日の12日からアルゼンチンへ出発。
今回は、羽田→ロサンゼルス→マイアミ→ブエノスアイレスというルート。
羽田なら電車のほうが早いかもしれないが、少し重めのボストンバッグを担いで行くので、リムジンバスを利用することにした。
 
 
これまで、空港リムジンは新宿発というイメージがあり、新宿からしか乗ったことはなかった。
しかしホルヘの家は井の頭線沿線なので、渋谷からリムジンが出ていれば、電車を乗り換えずに1本で行ける。
 
 
調べたら、渋谷からも出ている。
乗り場は西口前など3か所で、そのうちの一つがマイシティとなっている。
重ねて書くが、ホルヘは渋谷発着の井の頭線沿線に住んでいる。
しかし、マイシティというのは知らなかった。
これはかなり前にできた駅ビルなのだが、一度も利用したことがないので、名前すら知らなかった。
とんだ田舎者である。
 
 
今回の日本滞在は、およそ1か月半。
その間、またゴルフスクールに通った。
3月にここで教わり、アルゼンチンでプレーすると、十八番のダフリは大幅に少なくなったものの、そのかわりに引っかけるようになり、OB連発でスコアは以前より悪くなった。
8月の第3日曜日に開催された日系人のコンペでやっと100打を切れたが、このときはすべてティーアップのルール。
雨続きでコースが水浸しで、芝保護のためにゴルフ場は特別ルールを作ったのだ。
 
 
普通のルールでもコンスタントに100打を切りたいので、またスクールに通ったのだ。
しかし、上達への道は遠い。
自己流の悪いスイングが身についていて、それが常に邪魔をする。
コーチに教えてもらってナイスショットを連発しても、次の日には元に戻っている。
 
 
実は、期日前投票へ行く前にもスクールで打ってきた。
そのおかげで原稿が遅れそうになってしまった。
8月に100打を切った日系人のコンペは、毎月の第3日曜日に開催されている。
10月の第3日曜日は15日。
それに出るため練習を張り切ったのだ。
しかし、その後、無情の連絡があった。
10月の第3日曜日は、アルゼンチンでは母の日。
そんな日にゴルフをすると母または妻が怒るので、その日のコンペは日程が変更になったそうだ。
プレーが先に延びれば延びるほど、また正しいスイングを忘れてしまう。
さて、今年中に100打を切ることはできるだろうか。


About The Author

ホルヘ三村

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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