今回のアルゼンチン行では、腰を守るための座位矯正具であるバックジョイを持ってきたことを前回書いたが、実はもう一つ秘密兵器を持参した。
 
 
これまでに何度も納豆づくりに挑戦しては失敗を重ねてきた。
茹でた大豆に納豆菌をまぶして発酵させればいいのだが、それがうまくいかない。
問題なのは、約40度で24時間という温度管理。
これまでは、一畳ほどの閉鎖したスペースでストーブを点けていた。
ピッタリ閉めると50度以上まで上がってしまうので、隙間を開けて調節するのだが、これが難しい。
それに、24時間ストーブを点けっぱなしというのは非効率だし、そのまま外出することもあるので甚だ不用心だ。
 
 
ネットを見ると、ヨーグルトメーカーで納豆を作っている人がいたので、日本に戻ったら購入しようと決めていた。
2月から家電量販店を巡ったが、「納豆も作れるヨーグルトメーカー」というのは意外に少ない。
多くのものはタイマーが8時間とか12時間なのだ。
12時間経ったら再び12時間セットすれば24時間になるものの、説明書に「12時間以上の連続使用はできません」と書かれているかもしれない。
したがって、納豆を作れることをうたってある器具を探すことにした。
 
 
条件に合うものが3機種見つかり、アイリスオーヤマのものを購入した。
税別2900円と圧倒的に安いのだ。
また今回発見したのは、同じ量販店でも店舗によって値段に差があることだ。
2900円はヤマダ電機の吉祥寺店だが、同じヤマダ電機なのに3500円で売っている店舗もあった。
 
 
納豆菌はアマゾンで買って準備万端。
そして先週の土曜日に納豆づくりをスタート。
しかし納豆菌の説明書とヨーグルトメーカーの説明書に矛盾点がある。
納豆菌の方は、「納豆菌の発酵には空気が必要なので、豆を3段以上重ねないこと」と書かれてある。
そして、温度は約40度となっている。これは、かねてから守っていた方法だ。
 
 
しかしヨーグルトメーカーは、「空気が必要なので外蓋を完全に閉めないこと」とあるものの、「3段以内」などの注釈がない。
牛乳の紙パックまたは付属の円筒形容器に入れろとなっているだけ。
しかも温度は45度と書いてある。
外蓋を開けるので、温度が下がることを見越してのことかもしれない。
 
 
容器に入れる大豆を少なくすれば量の矛盾は解決するが、1~2パック程度の量を24時間かけてつくるのは馬鹿らしい。
大豆の準備だって、1晩水につけてから何時間もかけて煮るのだ。
1回の作業で、できるだけたくさんつくりたい。
 
 
ということで容器の8分目まで大豆を詰め、途中で数回、大豆をボールにあけてかき混ぜることで空気がいきわたるようにした。
温度は、ヨーグルトメーカーを信じて45度。
 
 
結果は、またも失敗。
粘りが全然なく、かき混ぜても糸を引かない。
やはり、空気不足なのか。
しかし匂いは、完全に納豆。
これまでの失敗作は、雑菌のせいか匂いもおかしかった。
今回は途中で大豆を混ぜるときもボールなどの器具をしっかり熱湯消毒したし、45度いう高めの設定も雑菌の防止になったようだ。
 
 
失敗に終わったとはいえ手ごたえを感じたし、小さな容器に小分けするというアイデアもひらめいたので、次回はかなり納豆に近いものが出来そうな気がする。
 


About The Author

ホルヘ三村

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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