全世界の注目を集めて行われた
2012-13シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝1st-Leg。
同じ国のリーグに属するチーム同士の対戦。
ドイツのバイエルン・ミュンヘンとスペインのパルセロナ。
ドイツのボルシア・ドルトムントとスペインのレアル・マドリー。
結果どちらの試合も、ドイツ勢が驚異の4ゴールを奪い、
ホームで快勝するという偶然の一致を見ることになりました。
過去、1992-93シーズンに現行のUCLが確立して以降、
ファイナルが同国対決となったのは全部で3回。
2000-01シーズンのバレンシア対レアル・マドリー。
2002-03シーズンのミラン対ユヴェントス。
そして、2007-08シーズンのチェルシー対マンチェスター・ユナイテッド。
それぞれ異なる3つの国の猛者たちが
最後の2強を共に占めるという快挙を達成しています。
その中でも、過去の3回に共通していたこととは
セミファイナルにその国のクラブが3チーム残っていたということ。
2001-02シーズンならバルセロナが、
2002-03シーズンならインテルが、
2007-08シーズンならリヴァプールが、
それぞれファイナルを目前にして涙を呑んで来ました。
それゆえに今回のような完全なる2国間の
セミファイナルにおける対立構図は大会史上初。
4チームがお互いのリーグの威信を懸けて、
同国決勝を引き寄せるべく180分間の激闘に足を踏み入れたわけです。
結果は前述した通り、ドイツ勢が奇しくも4ゴールずつを奪い合って完勝。
バイエルンはトーマス・ミュラーの2ゴールに、
今シーズンはスタメン落ちも経験し、苦しんできたマリオ・ゴメスも1ゴール。
一方のドルトムントは、国内リーグでもトップスコアラーをひた走る
ロベルト・レヴァンドフスキがまさかのハットトリックプラスワンの4ゴール。
バルセロナ、レアル・マドリーという世界に名だたる名門が
成す術なく敗れ去る姿は衝撃的ですらありました。
セミファイナル2nd-Legは1週間後の30日と5月1日。
果たしてドイツ勢がこのままウェンブリーでの最終決戦へ駒を進めるのか。
はたまた、スペインの雄が奇跡を起こすのか。
サンチャゴ・ベルナベウとカンプ・ノウ。
2つのピッチが決着の時を静かに待っています。