前回書いたように、アルゼンチンからの帰りにシドニーへ立ち寄った。
シーフードを食べるために中華料理屋が並ぶフードコートへ行った時、面白い食べ物を見つけた。
フードコートによっては日本料理屋もあり、そこで「トンカツうどん」なるサンプル写真を目にした。
そのものズバリ、暖かいうどんの上にトンカツが乗っている。
さらによく見ると、海老フライが乗ったうどんまである。
海老天ならおなじみの天ぷらうどんだが、なぜかフライなのだ。
フードコートの日本料理屋は中国人経営が多いので、そこでいい加減なものを出しているのかと思った。
しかしシドニーには日本人が経営し調理するまともな店も多く、そこにも海老フライうどんのサンプルが飾ってあった。
どうやら、これがシドニー流らしい。
ホルヘは海老の食べ方としてはフライが一番好きだが、うどんとの組み合わせでは食指が動かない。
シドニーのウォーターフロントには、小さなスペースを有効に利用した動物園と水族館が隣り合わせに建っている。
ホルヘは動物や生物が結構好きなので、そこに行ってみた。
水族館には、オーストラリアだけにしか生息しないという珍獣カモノハシがいる。
また水中トンネルを歩けばジュゴンが身近に見られる。
ここで思い出したのが、アルゼンチンはメンドーサの水族館。
ただ水槽が並んでいるだけで、目玉は円筒形の大型水槽にいる、その名もホルヘというウミガメだけ。
向かいにはヘビ館があるが、そこも質素このうえない。
小学生時代の飼育箱を思い出させるような、薄いガラスが張られた木箱の中に、猛毒のヘビが飼われている。
子どもが追いかけっこでもして箱にぶつかれば、すぐに壊れそうだ。それで毒ヘビが逃げ出したら、どうなるのだろう。
1930年頃、アルゼンチンは世界第5位の経済力を誇っていたが、今や見る影もない。
2030年にはW杯の100周年記念大会をウルグアイと共催するようだが、はたして大丈夫だろうか。