ピンクのボカ ホルヘ三村 2013年10月25日 ホルヘ・ミム〜ラ オードリー春日の影響も多少はあるのか、日本では数年前からピンクのメンズファッションが広まった。 アルゼンチンでも昨年から、ピンクのTシャツやポロシャツを着る男性を見かけるようになった。 しかし基本的に南米では、ピンクは女性の色という固定観念が強い。 10月の第3日曜日、アルゼンチンは母の日だったが、国内リーグの審判団は、 背中に大きく「母の日おめでとう」と書かれたピンク色のシャツを着用した。 これも、母の日だからピンクという単純な発想によるものだ。 したがって、ピンクを着るのは女性、男が着たらオカマ、というイメージがはびこっている。 昨年ベネズエラリーグである事件が起きた。 デポルティーボ・タチラの女性会長スアレスは、乳がんの早期発見や予防などを啓蒙する財団を支援しており、 アトレティコ・ベネズエラとのホームゲームでその運動を大々的にアピールしようとした。 財団のシンボルカラーはピンクなので、ピンク色の服を着て来た女性は入場料を無料にする。 そして、タチラもピンクのユニホームで試合を行うことにした。 しかし、これに一部のサポーターが猛反発。 反対の理由は、ピンクなど着たらライバルチームのサポーターが「オカマ軍団」と異名を付けるのは確実で、 伝統あるタチラの名を汚すわけにはいかないからだという。 そして実力行使でピッチに乱入し、試合を中止に追い込んだ。 これと同様のことが、ボカでも起きるかもしれない。 ボカのユニホームといえば、青をメインに黄色のラインが入ったもの。 サブは黄色をメインした逆色か、白メインというのが多かった。 しかし契約スポーツメーカーの戦略により、最近は変わった色のものも作られている。 そして、今シーズンはピンクになった。 メーカーの狙い通り、スタンドにはピンクのユニホームを着て応援するサポーターの姿が目につく。 しかし、ボカのパラブラバであるラ・ドセはピンクを認めない。 理由はタチラと同じだ。 アルゼンチンリーグでは、相手と色がダブらなければ常にメインのユニホームを使用できる。 ダブった場合は、ホームチームがサブを着用する。 前々節が、ボカ対セントラル戦。 しかし、「ピンクを着たら、試合ができないようにする」との脅迫があり、結局セントラルにサブを着てもらった。 しかしアンヘリッチ会長とリケルメは、「どこかアウェイのゲームでピンクを着る」と宣言し、 バラブラバに屈しない姿勢を示している。 たしかにアウェイでは、ボカのサポーターは決められた席に押し込まれるので手が出しにくい。 それでも、「明日の試合でピンクを着る」という情報が入ったら、移動のバスを襲撃してでも阻止するかもしれない。 Tweet