あるテレビ局の仕事でコロンビアに行くかもしれない。
 
もちろん、W杯の日本対コロンビアに関連してのことだ。
 
テレビ局はペケルマン監督のインタビューを行いたいが、コンタクト先がわからない。
 
そこで、何度もコロンビアでサッカー取材をし、ペケルマンとも面識があるホルヘに白羽の矢が立った。
 
美味しい仕事だと思って引き受けたものの、これが一筋縄ではいかない。
 
まず大誤算だったのは、ペケルマンが個別のインタビューを受けないこと。
 
グラウディオラのように、メディアへの対応は記者会見のみ。
 
これは例外なしだという。
 
となると、どうしようもない。
 
テレビ側もすんなり諦めて、元有名選手に方向転換。
 
しかしこれも、ホルヘが協会の広報や現地スポーツ紙に
 
「○○選手の連絡先を教えてくれ」
 
とメールで頼んでいるのになかなか返事が返ってこない。
 
それで、さっぱり話が進まないのだ。
 
 
 
もっともホルヘの普段のスタイルは、このように事前にセッティングはしない。
 
とりあえず現地に行って、そこでできることを行う。現地に行けばなんとかなる、というやり方だ。
 
1994年に初めてコロンビアへ行ったときは、右も左も全くわからなかった。
 
取材申請の方法も知らない。
 
そこで、日本のJリーグ事務局に相当する組織に乗り込んだ。
 
すると親切に面倒をみてくれて、国内リーグや代表対パルマ戦を取材することができた。
 
このときホルヘを助けてくれたのはルイス・ベドージャといい、
 
今は出世してコロンビアサッカー協会の会長になっている。
 
このように、大体において基本はノープランだ。
 
状況に合わせてできることをやる。できないことは仕方ないと割り切る。
 
ところがテレビのような大所帯になると、そうはいかないらしい。
 
何ができるのかを事前に確定させないと動けないのだ。
 
見切り発車や当たって砕けろは通用しない。
  
 
 
本来は、日本滞在中にインタビューの段取りをすべて済ませたかったのだが、対象者の連絡先が入ってこないため、
 
そのままアルゼンチンへ出発することになってしまった。
 
ターゲットである元有名選手の了解が取れなければテレビの仕事は流れるだろう。
 
しかし、最近ご無沙汰なので、いつものノープランでブラッと行ってみようかとも考えている。


About The Author

ホルヘ三村

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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