『必ずいつの日か、僕らは昇格します』 土屋 雅史 2018年12月18日 土屋雅史, 日本サッカー 今シーズンも「Foot!WEDNESDAY」は様々なゲストの方々に来ていただいているんですけど、ようやくタイミングが合って、スタジオにお越しいただけたのが、アスルクラロ沼津の監督を務めている吉田謙さんです! 「あ!この人には絶対に会ってみたい!」と感じたのは昨シーズンのJ3最終節。 アスルクラロの優勝と栃木SCの優勝と昇格が懸かったゲームは大熱戦。 ホームで戦うアスルクラロが先制したものの、栃木SCが執念で追い付く展開の中で、あと1点を取れば優勝の前者が押しまくり、この1点を守れば昇格の後者が耐えまくる最終盤を経て、結果は1-1のドロー。 栃木SCは3年ぶりのJ2復帰を決め、アスルクラロは3位になりました。 歓喜に沸くアウェイチームのサポーター。 苦しんだ末の結果だけに感情が爆発し、いつまでも喜びが続いていくタイミングで、アスルクラロのホーム最終戦セレモニーがスタートします。 そして、チームを代表して吉田監督が挨拶に登場した段階でも、まだアウェイのゴール裏は喧騒に包まれていました。 「栃木SC、昇格おめでとうございます」で始まったスピーチは、しかし次の一言で空気が一変しました。 「ライセンスを持たない僕の気持ちを聞いて下さい」。 スタジアムは一瞬で静まり返ります。 「僕らは優勝しても昇格できない。だけど、ピッチに立ったら、100パーセントでプレーする。そんな僕らの姿を、今日見ていただいたと思います」。 アスルクラロのサポーターだけではなく、期せずして栃木SCサポーターから巻き起こる拍手。 「必ずいつの日か、僕らは昇格します」という言葉でスタジアム中は大きな歓声に包まれました。 短い言葉で大勢を惹き付けられる人というのは、そう多くないと思っています。 そんな吉田監督と対談していただいたのは、これまた“そう多くない”人の1人でもある、今シーズンで4年間指揮を執ったファジアーノ岡山の監督を退任した長澤徹さん。 もちろんいつも「Foot!WEDNESDAY」は必見なんですけど(笑)、今回はとりわけ必見かなと。 是非ご視聴いただける方はチェックしてみて下さい! Tweet