花見を終えて、4月4日にアルゼンチンへ戻ってきた。
 
 
今回のテーマは先週書く予定だったが、ビアファラ逮捕の報を知ってそれを優先させた。
日本がコロンビア戦を行った同日、アルゼンチンはマドリッドでベネズエラと対戦した。
そして結果は、何とベネズエラが3-1で勝利。
この両者の初対戦は1967年のコパ・アメリカで、ベネズエラは南米連盟に加入したばかりの新参者だった。
実力差は明らかで、アルゼンチンが5-1で圧勝している。
それからアルゼンチンはこのカード18連勝と一方的だった。
 
 
ベネズエラは2007年に代表監督となったファリアスがユースの強化を重視し、09年のU-20W杯出場を果たす。
これがベネズエラにとって初のW杯だった。
A代表もファリアスの指導で急速に進化し、そこへU-20代表メンバーが加わることで活性化。
11年のコパ・アメリカでは初のベスト4進出を果たした。
 
 
そして同年10月のW杯南米予選のホームゲームで、アルゼンチン相手に1-0の初勝利を飾った。
その後も5試合で2引き分けと善戦し、今回は中立地の勝利。
アルゼンチンから3得点を挙げたのも初めてのことだ。
 
 
ところが続くFIFAデーの第2戦は、スペインのカタルーニャ選抜に0-1の敗戦。
結局、ベネズエラが強かったのではなくアルゼンチンが弱かったのか、ということになった。
ちなみにこの試合後に、ベネズエラのキャプテン・ロンドンがSNSに挙げたコメントと写真が話題になった。

涼しい気候だったのに、半袖1着と短パン1枚しか支給されず、似た色のシャツを買ってきて背番号などをプリントしなければならなかったとし、「国を代表するチームには、もっと敬意を払うべきだ」とユニホームのサプライヤーメーカーに抗議している。
 
 
ベネズエラに歴史的勝利を献上したアルゼンチンは、メッシが8か月ぶりに復帰したものの機能しなかった。
暫定監督からそのまま昇格したスカローニは、まだ人選に苦慮中でメンバーが非常に流動的。
GKにいたっては、8試合で6人がスタメン起用されている。
フィールドメンバーも能力は高いものの、まだお互いにフィットしていない。
阿吽の呼吸から生まれるプレーがほとんどなく、決まりきったパスばかりで相手は守りやすい。
起用された選手は、生き残るためにミスをしないよう慎重なプレーばかりしている。
この点は、現在の日本代表と同様だ。
 
 
コパ・アメリカで日本と同グループとなるライバルたちも、それぞれが2試合を行った。
ウルグアイはウズベキスタンとタイに連勝。
チリはメキシコに1-3で敗れ、アメリカとは引き分けた。
エクアドルはアメリカに敗れ、ホンジュラスとドロー。
ウルグアイ以外はパットせず、日本にも大いにチャンスがありそうだ。
 

写真はファリアス元監督です。


About The Author

ホルヘ三村

ラテンのフットボールを愛し、現在はgol.アルゼンチン支局長として首都ブエノスアイレスに拠点を置き、コパリベルタドーレス、コパアメリカ、ワールドカップ予選や各国のローカルリーグを取材し世界のメディアに情報を発信する国際派フォトジャーナリスト。 取材先の南米各国では、現地のセニョリータとの密接な交流を企でては失敗を重ねているが、酒を中心としたナイトライフには造詣が深い。 ヘディングはダメ。左足で蹴れないという二重苦プレーヤーながら、美味い酒を呑むためにボールを追い回している。 女性とアルコールとフットボールの日々を送る、尊敬すべき人生の達観者。

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