コロンビアガイド3

第1回目のコロンビアガイドで説明したが、コロンビアの道には名前でなく番号が付けられている。   南北に走る道をカレーラ(略称はK)、東西に伸びるものをカジェ(同CL)と区別し、   カレーラは西方向に、カジェは北方向に番号が大きくなる。   旧市街のセントロは碁盤の目のようになっているので、この道路表記は非常に分かりやすい。   住所さえ知っていれば、地図がなくともたどり着ける。       ...

セクシー副審

アルゼンチンリーグでは、レセルバ(2軍)の公式戦を前座試合として行うことが多い。   雨などでグラウンドコンディションが悪い場合は後日に延期するので、   ピッチを荒らしてメインの試合に支障をきたすことはほとんどない。   後半になるとスタンドはかなり埋まってきて、観客もそれなりに声援を送る。   1軍と同じスタジアム、そして同じような環境でプレーすることで、2軍の選手は度胸を付けて育っていく。  ...

自然界の不思議な生態

アルゼンチンでもNHKのワールドプレミアム(国際放送)を、   DIRECTVという衛星放送会社に加入すれば視聴できる。   ホルヘはいつも受信機のハードディスクに録画して楽しんでいるが、8月はトラブルでいくつもの番組を見逃した。   リモコンのガイドボタンを押すと、テレビ画面に番組表が出る。   見たい番組のところで録画ボタンを押せば録画予約となり、二度押せば毎回自動的に録画してくれる。   し...

命名騒動

20年ほど前に、「悪魔ちゃん事件」というのが世間の注目を集めた。 生まれた息子に「悪魔」と名付けて出生届を提出した親と、一度は受理したものの、 その名は不適切なので認めないとした行政が裁判で争った事件だった。 その後、娘に女性器の俗称を付けようとして問題になったケースもあった。 そのときの親が、「スペインやチリでは、女性器を指すコンチャやコンチータが 名前として使われている」と主張してい...

ボカのドタバタ

2000年代のトヨタカップおよびクラブW杯の常連で、2000年と2003年には世界一に輝いたボカも   最近は精彩がなく、今期も非常に苦しい戦いを強いられている。   昨季はブービーの19位で終わり、フロントはついにリケルメを切った。   そのリケルメは、ユース時代に在籍したアルヘンティノスへ移籍。   しかし、このクラブは現在2部に落ちている。       ちなみにアルヘンティノスはマラドー...

コロンビアガイド2

今回はコロンビアガイドの2回目。   前回は民間の路線バスについて説明したが、これとは別にボディに   SITPと書かれた国営の路線バスもある。   こちらは民間のそれと違いちゃんと屋根付きの停留所があり、そこ以外では乗り降りできない。   そして運賃の支払いはSUICAのようなカードのみとなっている。   ホルヘは民間バスの運転手が行う、運転しながら釣銭を数えて渡すという職人技が好きなので、 ...

法王のサンロレンソ

コパ・リベルタドーレスは、アルゼンチンのサンロレンソがパラグアイのナシオナルを   2試合トータル2-1で下し悲願の初優勝を飾った。   サンロレンソの正式名称はCLUB ATLETICO SAN LORENZO de ALMAGROで、   サンロレンソではなく「サン・ロレンソ」(聖ロレンソ)と分けて書くのが正しい。   名前の由来は、創立に貢献したロレンソ神父の名を冠したのだという。     ...

新身分証明書

1か月ほど前のことだが、移民局へ行った際に建物の写真を撮ったら、警官に咎められた。   役所などの写真撮影は禁止なのだという。知らなかった。   こうした規則で日本と違うのは、ケータイの使用もそうだ。   列車やバスの車内、飲食店で使用することは構わないが、銀行の中はダメ。   なんでも、銀行強盗を予防するためだとか。   一味の偵察が内部の状況を仲間に伝えるのを防ぐためだという。     ...

漂白剤パワー

22歳のきれいなセニョリータから、いかにも肉の国アルゼンチンらしい話を聞いた。   彼女はこれまでの人生の中で、ツナ缶とサバ缶とドラード以外は魚を食べたことがないというのだ。   アルゼンチンにはエンパナーダという特大餃子のようなパイがある。   揚げるかオーブンで調理するもので、中身は牛肉、鶏肉、ハムとチーズなどが一般的。   しかし年に一度のセマナ・サンタ(謝肉祭)には肉を食べない習慣があり、 ...

コロンビアガイド1

安倍総理が中南米歴訪でコロンビアへ行った。   日本の首相が同国を訪れるのは初めてだという。   今年はW杯に外交と、日本とコロンビアは縁がある。   一般の人は観光で南米に行っても、ペルーの遺跡やイグアスの滝、ブラジルのサンバ、   アルゼンチンタンゴなどを目的にすることが多く、コロンビアまでは足を運ばない。   しかし、これまではそうだったものの、今後はどうなるかわからない。      ...