先週の火曜日、ある高校へ取材に行ってきました。
 
その高校とは埼玉県にある昌平高校。
 
先日まで行われていた第93回高校サッカー選手権で初めて全国大会へと勝ち上がってきた新鋭校です。
 
 
 
実はこの昌平高校のサッカー部が本格的な強化へ着手したのは2007年とごく最近の事。
 
最初はサッカー部員も30人前後であり、
 
「当時は『なんでサッカー部に入ったの?』と聞いたら『ダイエットです』と答える生徒や、
 
『中学時代は剣道部でした』という生徒もいました」と監督。
 
それからわずか8年で埼玉県を制し、全国大会へ進出するまでに劇的な変貌を遂げたのです。
 
 
 
そのダイエット話や剣道話が飛び出した当時を笑って話すのは昌平高校を率いる藤島崇之監督。
 
サッカー部の本格強化と同時に同校へ招き入れられ、チームを一気に県内有数の強豪へと成長させた指揮官は
 
なかなか興味深いキャリアを誇っています。
 
 
 
まず、現在同校のコーチを務める父親の藤島信雄氏は60を超える国際Aマッチ出場を経験している元日本代表選手。
 
70年代の国内を代表する名MFで、正直かなりの有名人です。
 
ただ、藤島監督自体も出身は千葉の名門・習志野高校。
 
同期には今シーズンからセレッソ大阪へと新天地を求めた玉田圭司やガイナーレ鳥取などで活躍した吉野智行、
 
当時から年代別代表に入っていた菅野拓真、1つ下には新潟のレジェンドであり、
 
今年栃木SCに完全移籍を果たした本間勲など、後のJリーガーがズラリと居並ぶ中、
 
藤島監督は不動のボランチとして3年時には選手権にも出場。
 
全国では初戦敗退となってしまったものの、そんなチームの中からただ1人大会優秀選手に選出され、
 
欧州遠征にも参加するなど、相当なプレーヤーだったようです。
 
 
 
順天堂大卒業後は青森山田中学に赴任し、今回のアジアカップを戦う日本代表に
 
名前を連ねている柴崎岳も指導するなど、その手腕は高く評価されていた中で、
 
新たなチャレンジを求めて縁もゆかりもない埼玉の地へ。
 
そこでほとんどゼロに近い状態から、チームをここまでにしたという力は多くの人の認める所となっています。
 
 
 
そんな藤島監督に密着する形でJ SPORTSの「Foot!」が昌平高校特集を放送しました。
 
まだ金曜の深夜と土曜の朝に再放送がありますので、お時間ある方は是非ご覧ください!
 
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写真は昌平高校の練習風景です。